非営利団体のライブ!ユニバースは4日、金環/皆既日食(通称:ハイブリッド日食)をインターネットで中継するプロジェクト“LIVE! ECLIPSE(ライブ・エクリプス) 2005”を実施すると発表した。中継時間は、9日の午前5時から午前8時30分まで。
観測地点は、中米パナマ国内のペノノメ(北緯8度21分/西経80度13.8分/高度10m)と、太平洋上(南緯2度3.1分/西経110度22.4分)の2点。今回の日食は、月と太陽のみかけの大きさが、太平洋上の2点(ニュージーランド沖と中米沖)でまったく同じになるため、2点の間では皆既日食、両側では金環日食の“ハイブリッド日食”という珍しい現象になるという。前回は1987年で、次回は2013年となる。
中継は、リアルタイム映像と微速度撮影による映像を、Windows Media Player、Flash形式、3G携帯電話(3キャリアー対応)で配信するほか、中継終了後もVOD(ビデオオンデマンド)で見られるようにするという。
今回は10種類の実験も行ない、実験のテーマは、- Flash Videoを用いたライブ配信
- ストリーム配信の受信品質評価
- 日本語ドメイン名に対するアクセス評価
- 超高速ハードウェアウェブサーバーによる性能評価(LSI上のサーバーを利用)
- 観測地からのライブ映像集信システム(衛星電話を利用) 衛星電話を用い世界中どこからでもリアルタイム中継が可能であることを実証す る
- 広域ライブストリーム配信システム(国内にエンコーディングセンターを設営)
- ライブ中継用ウェブコンテンツ生成
- 携帯電話端末向け動画配信システム
- DNSによる広域負荷分散方式の評価
- 広域への高品位映像伝送評価(ハイビジョンによるトライアル)
など。各種の団体や企業が協力するという。