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マイクロソフト、ハードウェア/ドライバー開発者向けカンファレンス“Microsoft Windows Hardware and Driver Conference 2005 - WinHEC 2005 Highlights -”を開催


2005年5月25日

“WinHEC 2005”のダイジェストが披露された基調講演

マイクロソフト(株)は24日、Windows XP Professional x64 Editionおよび今後のWindowsの技術概要や展開をテーマとしたハードウェア/ドライバー開発者向けの技術カンファレンス“Microsoft Windows Hardware and Driver Conference 2005 - WinHEC 2005 Highlights -”を開催した。ハードウェアメーカー各社や報道関係者が参加した同カンファレンスでは、午前中に基調講演、午後にはテーマ別のセッションや報道関係者向けの記者説明会が行なわれた。

サブタイトルに“WinHEC 2005 Highlights”とあることからも分かるように、今回のカンファレンスの主な内容は、4月末に米国で開催された“WinHEC 2005”の要約的なもので、午前中の基調講演では、クライアントOSのWindows XPの64bit化に関する話題と、次期Windows“Longhorn”が取り上げられた。

Windows本部およびモバイル&エンベッデッドデバイス本部 業務執行役員 シニアディレクターの佐分利ユージン氏
Windows 20年の歴史。これに続く“Longhorn”は、「次の10年」に向けたOSだという

基調講演の前半のパートでは、同社Windows本部およびモバイル&エンベッデッドデバイス本部 業務執行役員 シニアディレクターの佐分利ユージン氏がWindows XP Professional x64 Editionについての説明を行なった。はじめにWindowsの20年の歴史を振り返った同氏は、16bitから32bitへの移行が進んだ1993〜1994年にかけての時期を「マイクロソフトにとって大きなチャレンジの時期」であったと振り返るとともに、新しい10年が始まる現在の同社内の活況ぶりを「x64、Longhornという大きな流れに向け、社内の雰囲気にはWindows 95発売のころの空気が感じられる」と述べた。さらに、「16bitから32bitへの移行と同じように、32bitから64bitへの(全面的な)移行は必ず起きる」として、今後の64bit化の進展に期待を示すとともに、次期Windows“Longhorn”については「次の10年をにらんだOS」と評している。

2005年に登場するx64対応のWindows
64bit化のメリットが享受できるカスタマーシナリオ例

また、64bit化がもたらすメリットとして、高いパフォーマンスや大容量メモリーのサポートなどを挙げ、デスクトップ用途については、エンジニアリング・アプリケーションやビデオ編集、デジタルコンテンツ制作がこの恩恵を大きく受けるとのシナリオを示した。また、64bit環境の大容量メモリーサポートが活用された例として、3Dアニメーション作成ソフト『LightWave 3D』の64bit版のデモンストレーションが行なわれた。

32bit版
開発中の64bit版
『LightWave 3D』のデモ。画面左は32bit版、右が64bit版。テクスチャー処理を大幅に省いた左と、かなり詳細に書き込まれた画像の右がほぼ同様の操作感覚で動いている。ここで作成している約12秒の3Dアニメーションのレンダリングにかかる時間は、32bit版だとおよそ3日だったのに対して、64bit版では「1晩」だったという
インテル(株) エンタープライズ&ネットワークソリューションズ本部 エンタープライズ&ソリューション統括部長の平野浩介氏。プロセッサー、チップセットだけでなく、周辺ハードウェア/ソフトウェアも含めた“プラットフォーム”を志向した技術革新とソリューション提供により、64bit化を展開するとした
日本エイ・エム・ディ(株) アジア・パシフィック グローバルサポートサービス本部の小島洋一氏。新しいテクノロジーの採用を“ウォーターフォール”(滝)にたとえ、64bit化、デュアルコア化、仮想化(コードネーム“Pacifica”テクノロジー)といった技術を“ウォーターフォール”に乗せ、最終的な“コマーシャリゼーション(量販)”に落とし込んでいくと述べた
佐分利氏の講演の途中には、64bit環境の普及におけるマイクロソフトのパートナーである、インテルおよびAMDの代表者が登壇。各社の64bit化への取り組みについて説明した
米マイクロソフト、Windowsハードウェアプラットフォームエバンジェリズム ディレクターのマーシャル・ブルーマ氏
“Longhorn”の目標
次世代プラットフォームとしての“Longhorn”の特徴

後半のパートは、米マイクロソフト社のWindowsハードウェアプラットフォームエバンジェリズム ディレクターのマーシャル・ブルーマ(Marshall Brumer)氏が、次期Windows“Longhorn”や、“30周年”に向けたこの先10年のWindowsのビジョンについて解説を行なった。ここで紹介された“Longhorn”や今後登場する新しいスタイルのパソコンなどに関する解説は、“WinHEC 2005”における米マイクロソフト会長兼チーフソフトウェアアーキテクト(Chief Software Architect:CSA)、ビル・ゲイツ(Bill Gates)氏の基調講演の抜粋となっており、内容は4月27日に掲載した同講演のレポートに詳しい。

“Longhorn”のスケジュール
2006年以降のコンピューターの目指す方向
“次の10年”に向けたマイクロソフトの取り組み

同氏は今年から来年にかけてのWindowsの大きな変化(64bit化の本格的な進展、“Longhorn”の登場)には「1985年、1995年のような大きなチャンスがある」と述べ、初期WindowsやWindows 95の登場から普及の時期と同様の大きな動きがあるとの見解を示した。また、今後のパソコンについては、「電源を入れたら動く」という状態の実現に期待しているという。なお、“Longhorn”のリリースまでのスケジュールについては、今年夏にプラットフォームベータパートナー向けに“β1”の提供を開始し、引き続き9月の同社カンファレンス“PDC”でソフトウェア開発者向けにも提供、その後エンドユーザー向けに広く“β2”を提供し、2006年末の「クリスマス休暇のタイミング」(ブルーマ氏)でクライアント版“Longhorn”をリリース、2007年にサーバー版“Longhorn”をリリースする予定だとしている。

スタートメニューとデスクトップ
Explorerの画面。ファイルの種類だけでなく、内容までわかるファイルアイコンが目新しい。またOutlook 2003の“検索フォルダ”に似た仮想フォルダーによる検索性/分類性の向上も特徴のひとつ
フォルダーを表示しているところ。こちらのビューも中に含まれているファイルの種類や内容がわかりやすいものとなっている
基調講演中の“Longhorn”のデモンストレーション中の画面

この日参加者に配布された“Longhorn”のプレビュー版。現在のバージョンは“開発者向けプレビュー”という位置付けであり、このバージョンに基づいた記事の執筆などは残念ながらまだできない状況

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