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TDKコア、XsanやFinal Cut Studioを核にしたノンリニア編集スタジオを開設

2005年09月26日 18時38分更新

文● 編集部 小林久

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TDKコア(株)は26日、アップルコンピュータ(株)のネットワークファイルシステム『Xsan』やビデオ編集ソフト『Final Cut Studio』を中核にすえた、ノンリニア編集スタジオ“AM2S”(Akasaka Multimedia Spot)の内覧会を開催した。東京・港区にあるTDKビデオセンターANNEXの2階にフロアを構え、SPOT1~5までの5部屋で10月1日からノンリニア編集を行なえるようにする。

編集室 5部屋ある
AKASAKA MULTI MEDIA SPOT。SPOT1~5までの5つの編集室を持つ

AM2Sでは、5台のPower Mac G5を22.4TBのXserve RAIDに毎秒2Gbpsのファイバーチャネルで接続したHDコンテンツ(1080i)のオンラインノンリニア編集が行なえる。PowerBookなどでオフライン編集したプロジェクトファイルを持ち込み、1080iの動画としてつないだり、DVDオーサリングや字幕放送/テロップファイルの制作などにも対応する。FINAL CUT PROの使用料金も終日で12万円、半日で6万円(ともにオペレーター付き)と比較的安価な設定で、ケーブル局や地方局などの利用も積極的に進めていきたいという。

薗部氏
TDKコア放送メディア部門・部長の薗部健氏

TDKコア放送メディア部門・部長で同施設の責任者となる薗部健(そのべ たけし)氏は「Final Cut 4以前はプロの使用に耐えられない部分があったが、バージョン5で、オーディオキャプチャー時の最大トラック数の制限やキャプチャーや切り出し時にズレが生じるといった問題点が解決された」と述べた。より高価な編集システムと比較すると「アナライズに問題があり、アウトプットの品質では劣る部分がある」としたものの「プロ用途でもおおむね満足できるものとなった」ともコメントした。

この種の設備の先例があるかという編集部の質問に対して、薗部氏は「地方局などの設備として導入された事例は聞いているが、商業施設としては例がないのではないか」と回答。システムを安価に構築したことで、「1時間いくらという高額だった料金も低く抑えることができた。3~4日かけてじっくりと編集に取り組むといった利用法もできるだろう」とも話した。

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