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『W-ZERO3』予約開始で有楽町に長蛇の列! ――通りすがりの森永卓郎もビックリ!

2005年12月09日 13時52分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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予約受付開始直前のウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏と常務執行役員 コンシューマ営業本部長の土橋 匡氏(左から)
予約受付開始直前のウィルコム代表取締役社長の八剱洋一郎氏と常務執行役員 コンシューマ営業本部長の土橋 匡氏(左から)。八剱氏によれば、実は昨日まで「(先行予約の会場に)2~3人しか来なかったら……」と不安がよぎることもあったが、予想超える反応で、嬉しくてたまらないという様子

(株)ウィルコムのPHS“W-ZERO3”『WS003SH(B)』の予約開始に合わせ、9日朝、東京・千代田区にある家電量販店“ビックカメラ有楽町店”に長蛇の列ができた。同店の予約受付数は100台で、開店時間を通常10時のところ9時半に繰上げて対応。8時50分には100名に達し、最終的には200名近くになったのではなかろうか。“発売”ならまだしも“予約”でこれだけの盛り上がりは異例。通行人は足を止め、なんとその中には“ニッポン放送”の番組が終わってその通りすがりだという経済アナリスト・森永卓郎氏の姿もあった。



行列の最後尾(午前9時撮影)
行列の最後尾(午前9時撮影)。男女比は9割強/1割弱、世代は「昔は“ドラクエ”の発売で並びました」的な、20代後半~30代が多かったように見受けられる。 行列の中には、W-ZERO3の応援サイト“伊藤浩一のW-ZERO3応援団”の団長こと伊藤浩一さん、“Kzou’s Diary (^^ゞ”の“kzou”さんなど有名人も多数
嬉しそうな八剣氏に注目
ビックカメラ有楽町店店長の石川勝芳氏。自身もW-ZERO3の購入を考えていたが、あまりの人気ぶりで発売当初の品薄を懸念したのか、少し落ち着いてからにするという
嬉しそうな八剣氏に注目
予約受付開始。写真は予約希望者に2006年のカレンダーほか記念品を手渡している八剱氏とマイクロソフト(株)執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当のアダム・テイラー(Adam Taylor)氏。午前2時から並んだという行列の先頭の男性を前に、八剣氏は本当に嬉しそうだ
W-ZERO3をケータイのカメラで撮影する森永卓郎氏
W-ZERO3をケータイのカメラで撮影する森永卓郎氏(写真手前)。「やはり予約ですか!?」と伺ったところ、会場の盛り上がりに驚いて足を止めたのだそうだ。W-ZERO3の実機を見るのはこれが初めてで、撮影した写真は自身のウェブログに掲載するつもりという。思わぬ著名人の登場で、関係者は一瞬騒然となった。企画/開発のキーパーソンのひとりであるウィルコムの須永康弘氏(写真奥)も、少し緊張気味に見守っている


3社3様の“感無量”

国内で最も早く予約受付が始まる会場として、W-ZERO3の製品化に携わった3社、ウィルコム、シャープ(株)、マイクロソフト(株)の関係者も駆けつけた。ウィルコムから代表取締役社長の八剱洋一郎氏と常務執行役員 コンシューマ営業本部長の土橋 匡氏、営業開発部 企画マーケティンググループ 課長補佐の須永康弘氏が参加。W-ZERO3の企画/開発のキーパーソンである須永氏は、大勢の予約希望者を前にして、少し目が潤んでいた。

八剱氏
「並んでくださった方々に少しでも感謝の気持ちをお伝えしたい」という八剣氏

八剣氏の発案により、「寒空の中、並んでくださった方々に少しでも感謝の気持ちをお伝えしたい」とのことで、行列に並んだ先行予約希望者には2006年のカレンダーなど記念品が手渡された。10月の製品発表会で2005年度内に10万台生産すると強気の姿勢をみせた八剣氏だが、「恐らく、大丈夫でしょう」と現在も計画に変更はない。製品発表会直後からさまざまなウェブサイトにユーザーの期待感が書き込まれ、一方で具体的な問い合わせが多数寄せられ手ごたえを感じ、目標達成に向けすでに増産を行なっているという。発売直後は品薄になる可能性があるが、増産によって徐々に落ち着きそうだ。



テイラー氏
「ファンタスティック!!」というマイクロソフト 執行役のアダム・テイラー氏。この日は『Microsoft Windows XP Professional アップグレード Windows 20周年 記念パッケージ』の発売日で、そのアピールも忘れない

マイクロソフト(株)から執行役 常務 ビジネス&マーケティング担当のアダム・テイラー(Adam Taylor)氏、現場の担当者であるモバイル&エンベデッドデバイス本部 シニアプロダクトマネージャの石川大路氏などが参加した。テイラー氏は、国内初のWindows搭載スマートフォンが熱気をもって迎えられたことについて「ファンタスティック!!」と表現。「これから長い冒険が始まる。これはその初日だ」とした。

また出荷と増産で忙しいシャープ(株)は、ウィルコムやマイクロソフトのように公式には姿を現わさなかったが、商品企画に携わった情報通信事業本部 新携帯端末事業部 商品企画部主事の廣瀬泰治(ひろせ たいじ)氏がユーザーの行列を見守っていた。



この灯を繋げていってほしい!

W-ZERO3の発売(予約)を待ちわびた一般ユーザーの代表として多数のマスコミから取材を受けたであろう行列の先頭は、埼玉県にお住まいの28歳の男性だ。IT系の企業に勤務しており、W-ZERO3の予約受付開始を前に、会社のフレックス出勤制度を使うことを決意。「上司も察してくれた」ので、前日の終電で向かい、午前2時にビックカメラに到着したという。W-ZERO3の実機は“WPC EXPO”などで体験済みで、Windowsのビジネスアプリケーションを仕事で使いたいとのことで、まさにマイクロソフトのいう“インフォメーションワーカー”だ。「W-ZERO3は、ソフトの追加やアップデートが自由にできるのが魅力。ウィルコムは、ぜひこのコンセプトを消さないで、後に繋げていってほしい!!」とのメッセージを寄せた。

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