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ボーダフォン、2006年春商戦向け携帯電話機を発表――韓国サムスン電子製など4機種

2006年01月18日 23時53分更新

文● 編集部 水野輝夫、伊藤咲子/撮影:島 徹

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ボーダフォン(株)は18日、携帯電話機4機種を発表した。ラインナップは、第3世代携帯電話サービス向けの『Vodafone 804SS』『Vodafone 804N』『Vodafone 904T』と、第2世代携帯電話向けの『V403SH』。これらに昨年末に発表した『Vodafone 804SH』『V502T』を加え、春商戦に望む。新たに発表された4機種の発売は2月下旬以降で、価格はオープンプライスの見込み。

左から執行役副社長 コンシューマー事業統括本部長の野副正行氏、専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長の太田 洋氏
左から執行役副社長 コンシューマー事業統括本部長の野副正行氏、専務執行役 プロダクト・サービス開発本部長の太田 洋氏
Vodafone 804SS Vodafone 804N Vodafone 904T V403SH
Vodafone 804SSVodafone 804NVodafone 904TV403SH


3Gへの切り替えがじわじわ進行中

野副氏
野副氏

製品説明会に先立ち、執行役副社長 コンシューマー事業統括本部長 野副正行(のぞえ まさゆき)氏が、同社の2005年末までの実績と2006年1月以降の展望について述べた。まず(社)電気通信事業者協会(TCA)による昨年11月12月の同社の純増/純減数(※1)を振り返り、11月は5万7000件増、12月は6万3700件増だったことを「だいぶ元気になってきた」と評価。ただし1~5月が純減だったことが影響し、2005年1~12月を通してみると4万3000件程度のマイナスになるが、「この結果を真摯に受け止め、変えていかなくてはいけないと心構えを新たにしている」という。

※1 当月の新規契約数から解約数を差し引いた数

年間で初のマイナスになった原因については、「一昨年の施策に間違った部分があるのではないか」と推測し、取締役会議長代表執行役会長の津田志郎氏、代表執行役社長のウィリアム・ティー・モロー氏、そして野副氏という新体制(※2)で改善に努めているという。具体的に採った施策は、キャリアーとしての“顔”ともいえる3G携帯電話機のラインナップの拡充と品質の強化、3G基地局の増強(2005年12月現在の人口カバー率は99.88%)、新しい定額サービスの導入など。3G携帯電話機の契約者数は昨年11月に200万人(同社契約数全体の15%程度)を超え、「11~12月、そして1月の加入状況を見ると、50%くらいは3Gを選択している」と、先行2社には後れをとったものの2Gから3Gへの切換が進んでいる。

※2 津田氏は2004年末に(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモから、モロー氏は2005年春に英ボーダフォンUK(Vodafone UK)社から、野副氏は2005年秋にソニー(株)から移籍

このようにボーダフォンは去年の後半を“反転攻勢”のターニングポイントととらえ、「今後は攻勢に転じていきたい」という。攻勢の内容までは詳しく語られなかったが、キーワードは“コミュニケーション”で、「言葉としてのコミュニケーションを大事にして、家族とか友達とか恋人とかその人のコミュニティーをサポートしていくようなものを打ち出して、“付き合いやすいプロバイダー”ということで頑張っていきたい」とした。



“デルモジ表示”など3つの新サービス

同社は新機種の発表とともに、3つの新サービスを発表した。

1つ目は“デルモジ表示”サービスで、Vodafone 804SS/Vodafone 804N/Vodafone 904Tが対応する。デルモジ表示は、受信したメールの本文に特定の絵文字/キーワード/顔文字が含まれると、それに関連したイラストを3Dアニメーションで表示するというもの。他キャリアーの携帯電話機やパソコンなどから送られたメールでも、それらが本文に含まれていれば、同じように3Dアニメーションが表示される。デルモジ表示機能をオフにすることも可能だ。サービス開始は対応機種の発売と同時で、サービス料などは不要。今後発売する3G携帯電話機も、デルモジ表示に対応する予定。

デルモジ表示サービスの概要 デルモジ表示の画面例。花火のようなアニメーションが表示されている
デルモジ表示サービスの概要デルモジ表示の画面例。花火のようなアニメーションが表示されている

2つ目は“Vodafone live! CAST”サービスで、Vodafone 804N/Vodafone 904Tが対応する。これは月額315円の有料サービスで、これに契約すると、午前2時~7時の間にコンテンツ(テキストや静止画を含むhtmlファイル)が自動的に届くというもの。届いたファイルは携帯電話機の内部メモリーに保存されるので、サービス圏内/圏外を問わず閲覧できる。コンテンツの制作は(株)ジャパン・モバイル・コミュニケーションズで、提供はボーフォン。現時点で詳しい内容は明かされなかったが、複数の切り口で、雑誌感覚のコンテンツを配信するという。

Vodafone live! CASTの概要。コンテンツの画面イメージなど具体的なものは一切明かされなかった
Vodafone live! CASTの概要。コンテンツの画面イメージなど具体的なものは一切明かされなかった

3つ目は“Vodafone Address Book”サービスで、対応機種はVodafone 904T。携帯電話機のメモリーに記録された電話帳のデータを、携帯電話機の操作で専用のサーバーに記録(バックアップ)したり、必要に応じてサーバーから携帯電話機に読み込んだりできるというもの。月額の情報料は105円で、サービスは3月中旬以降に開始される見込み。申し込みの受付は3月1日より行なう。

Vodafone Address Bookは携帯電話機のボタン操作で利用できるVodafone Address Bookは携帯電話機のボタン操作で利用できる

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