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JEITA、2005年のディスプレー、プリンター、HDD等の市場調査報告を発表――国内ではパソコン用CRTの需要がほぼ0に


2006年3月8日
調査の概略について説明した、JEITA 情報端末企画専門委員会 委員長の安部忠男氏(中央)
調査の概略について説明した、JEITA 情報端末企画専門委員会 委員長の安部忠男氏(中央)

(社)電子情報技術産業協会(JEITA)は8日、世界市場および国内市場における情報端末関連装置(ディスプレー、プリンター、HDD、光ディスクドライブ等)の2005年版市場調査報告“情報端末装置に関する市場調査報告”を発表した。国内市場ではディスプレー、プリンター、光ディスクドライブ(光ディスク装置)、イメージスキャナー等が台数、金額共に前年比で減少した一方で、HDDについては台数、金額共に前年比2桁増となった。

この調査では主に、パソコン用の主要周辺機器やコンポーネントを対象に、2005年の世界市場と国内市場での総出荷台数と金額、および2006年以降の予測を調査、公表している。対象となる機器とその内訳は以下のとおり。ディスプレーや光ディスクドライブについては、デジタル家電等を含まない一方で、HDDについてはデジタル家電用の出荷も含んでいる。なお年度単位で統計を取る装置(金融端末、POS端末、ハンディーターミナル)については、6月に開催される“情報端末フェスティバル”にて発表予定とのこと。

ディスプレー(ディスプレー一体型デスクトップパソコンは含まず)
液晶ディスプレー、CRTディスプレー、ノートパソコン用液晶ディスプレー
プリンター
ドットインパクト型、インクジェット型およびインクジェット複合機、ページ型、ページ複合機
HDD(家電向け含む、1インチや1.8インチは含まず)
2.5インチHDD、3.5インチHDD
光ディスクドライブ
CD-ROMドライブ、DVD-ROMドライブ、CD-R/RWドライブ、DVD&CD-RWコンボドライブ、追記書換型DVDドライブ、青紫レーザー光ディスクドライブ、MOドライブ
イメージスキャナー(国内市場のみ)
フラットベッド型、シートフェッド型、フィルムスキャナー、スタンド型
OCR(国内市場のみ、ソフトウェアタイプを含むが、スキャナー付属品は含まず)
伝票処理用、文章用

ディスプレー分野はデスクトップパソコンの世界的な好調を受けて、世界市場は総出荷台数が前年比118%の約1億4959万台となった。うち液晶ディスプレーが3分の2程度を占め、前年比154%の約1億425万台を記録した。CRTディスプレーは前年比76%の約4534万台であった。液晶ディスプレーのサイズ構成比では、15インチ以下が減少し、17インチ、19インチが増加して、大型化の傾向が顕著となったと分析されている。

日本市場はまず総出荷台数で前年比88%の約560万台、金額ベースでは前年比93%の約2584億円で、台数金額共に減少している。液晶ディスプレーへの移行は世界市場以上に顕著であった。液晶ディスプレーが約554万台(前年比95%)なのに対して、CRTディスプレーは前年比13%の6万2000台と激減。ディスプレー分野の詳細を発表したJEITA ディスプレイ専門委員会委員長の加藤慎祐氏は、「(国内は)事実上パソコン市場での需要はほぼゼロ」と語り、ディスプレー市場が完全に液晶ディスプレーへと移行したことを示した。またノートパソコン用液晶ディスプレーについては、ノート需要の好調さを受けて、国内市場は前年比105%の約688万台、世界市場も前年比132%の約6236万台を出荷した。

2008年の世界市場予測では、前年比110%程度の成長が続きつつ、液晶ディスプレーが構成比90%以上を占めると予測。特に17、19インチクラスが主流(両者の構成比が40%、40%)となると予測されている。

プリンター分野については、世界市場の総出荷台数が前年比108%の約1億2327万台へと増加した。分野別でも、ドットインパクト型以外のすべてが伸張。特にページプリンター複合機は前年比138%の約671万台へと大きく伸ばしている。一方国内市場全体は、やや減少(前年比97%)の約781万台。構成比の多いインクジェット型が前年比95%の約610万台へと減少したのが響いているようだ。ページプリンター複合機については、前年比115%の約49万台と、国内でも需要の拡大が裏付けられた形だ。プリンター分野のみ将来予測が2009年まで行なわれており、2009年の世界市場は1億4000万台へと拡大が予想されている。

HDD分野は、世界市場全体での総出荷台数で前年比121%の約3億6348万台と、大きな伸びを見せた。特にノートパソコンの好調さに引かれて、2.5インチ型は前年比143%の約1億1181万台へと伸張した。3.5インチ型も前年比113%増の約2億5167万台と、成長を続けている。国内市場も好調で、2.5インチ型は前年比129%の約1301万台、3.5インチ型も前年比107%の約1513万台となった。台数構成比の面では、国内ではすでに2.5インチ型が3.5インチ型と肩を並べる実績を上げている。

2008年までの予測では、2.5インチ以下がオーディオプレーヤーやビデオプレーヤー、携帯電話などの新用途で伸びると予想され、2008年には1億8000万台(世界市場、年平均17%増)へと拡大すると見られている。

光ディスクドライブ分野では、世界市場での総出荷台数は、前年比110%の約2億6862万台へと伸びた。内訳を見ると、いわゆる記録型DVDドライブが前年比189%の約1億200万台へと大幅に増加を見せ、光ディスクドライブの主流となっている。DVD-ROMドライブ(109%)やDVD&CD-RWコンボドライブ(116%)もそれぞれ成長している。一方DVD-ROMの読み込み機能がないドライブは、CD-ROMドライブが前年比72%、CD-R/RWドライブが前年比63%と大きく減少している。

国内市場は記録型DVDドライブへの移行がさらに顕著である。国内総出荷台数は前年比95%の約1781万台、他形式のドライブが軒並み大きく減少(前年比17〜70%)するなかで、前年比127%の約1170万台へと大きく拡大している。

2008年までの予測では、2桁成長は鈍化していくものの、2008年には世界市場で3億230万台へと拡大。特にHD DVDドライブやBlu-rayドライブなどの青紫レーザー光ディスクドライブについては、2006年から国内市場が立ち上がると予想されている。

そのほかにも、イメージスキャナー分野が国内市場のみの集計で前年比89%の約45万9000台。OCR分野はe文書法施行や日本版SOX法施行が迫るなど、文書のデータ化ニーズの高まりを受けて、前年比164%の約45万6000台へと伸張を見せた。

(編集部 小西利明)


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