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インテル吉田共同社長が高校生に半導体の講義!?


2006年4月7日

インテル(株)は、5月に開催される国際科学フェア"Intel International Science and Engineering Fair(Intel ISEF)"を前に、日本から出場する学生を対象とした英語によるプレゼンテーションの実践トレーニングを3月29日〜4月1日の4日間、インテル東京本社にて実施した。31日には、同社の代表取締役共同社長、吉田和正氏がトレーニングセッションの合間、参加高校生たちを激励した。

Intel ISEFは、高校生を対象とした世界最大規模の科学コンクール。毎年、45カ国以上の提携コンテストで選ばれた各国代表1400名が集い、自分たちの研究をノーベル賞受賞者や科学者、技術者たちを前に披露して競う。今回の実践トレーニングでは、5月6日〜13日に、米国インディアナ州インディアナポリスで開催される本年度の大会を前に日本からの出場者、個人4名、グループ1チームの高校生に向けて、発表資料の作成やプレゼンテーションの方法、異文化コミュニケーションなどの研修をネイティブトレーナーが行なった。NPO法人日本サイエンスサービス(NSS)のメンバーで、過去のISEF出場経験を持つ学生ボランティアたちも連日参加し、審査への心構え、他国学生との交流場面といった体験談を伝授すると共に、英語プレゼンテーション作成の指導にあたった。

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英語でのプレゼンテーションのノウハウは、連日、朝9時から夕方5時半までの終日行なわれた。英語のプレゼンテーション法では、アクセントや付け方や目線、ジェスチャーの動きといった表現方法を学習す。マスメディアや一般からの質問を受けることもあるので、受け答えなども細かく指導を受ける
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ISEFで恒例となっている各国の高校生たちとのピンバッジ交換をシチュエーションに英語でのコミュニケーションを練習する。先輩の手本に続いて実践練習が行なわれた

午後のセッションの途中、吉田氏が登場し、「皆さんの研究は、なぜだろう、どうしてだろうと興味を持つことから始まっている。これはインテルにもいえること。インテルは38年前に3人の科学者と技術者が熱意と夢を持って何かをやりたいと始めた会社です。その夢が形になった代表的なものがこれです」とウェハ、チップ、マザーボードなどを取り上げながら話をした。「3人の熱意が38年後の今、PCの中へ入り、多くの人に使ってもらえる便利なものとなっている。夢がこうして世の中を変えていくというのはモノを作り出していく楽しさでもある。そして、同じような展開が皆さんの夢の一つ一つにもあるかもしれない。とにかく元気とパッションを持って大会に挑んできて欲しい」。トランジスターの話は子どもたちの興味を集めたのか、いつしか吉田氏の周りを囲み質問攻めとなる一幕も。同氏が去った後、プレゼン資料を作成するPCのインテルロゴを指差しながら「"インテルはいってる"をはじめて実感した」という声も上がった。

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連日の特訓で疲れ気味の高校生たちの前に吉田氏が登場。「インテルって何の会社か知っているかな」とウェハやチップを取り出して見せる。時間制限いっぱいまで細かい質問を受け、さっきまでちょっと眠そうにしていた生徒たちも興味津々の様子

日本からのIntel ISEF 2006参加ファイナリストは、日本学生科学賞あるいはJSEC2005を受賞した個人4名とチーム一組(3人)となっている。ISEFで審査される15分野のうち、日本では、5部門からの参加となる。ISEFでは女子の参加率の高さも一つの特徴で、これまでも日本の女子高生も多数参加権を得て、本大会での受賞も受けている。また、以前は日本からの出場は、生物や物理部門に偏りがちという傾向もあったが、最近ではコンピュータや環境などの分野にも広がりを見せてきた。

今年、数学部門での日本初の参加となったのは、6歳の頃からイラストロジックに熱中していたという越野沙織さん。イラストロジックとはルールにしたがってマス目を塗り、最終的に絵が浮かび上がるパズル。小学5年の時にゲームに対するある公式が思い浮かび、それが今回の研究の延長戦上にある次世代型CTスキャンへの応用に結びついたという。

西城晃平さんは、学校の「知的探求」のクラスの自由研究の課題として取り上げた"KeyQRコード個人認証システム"が第49回日本学生科学賞ソリューション部門、マイクロソフト奨励賞を受賞し、今回の海外派遣の参加権を獲得した。防犯やセキュリティをキーワードにQRコードを使った高校生にも身近な個人認証システムを構築するという研究テーマだが、日本の携帯電話事情とは異なる米国でQRコードを使ったシステムがどのような審査を受けるのか楽しみである。

Intel ISEF 本大会ファイナリスト一覧
環境科学部門:幸喜未那子さん(沖縄県立開邦高等学校)
「もしどんどん川が汚れていったら〜10年間を通して〜」(JSEC文部科学大臣賞)
数学部門:越野沙織さん(愛知県私立南山高等学校女子部)
「イラストロジックは地球を救う!」(JSEC最優秀賞)
生物学部門:下山せいらさん(埼玉県立浦和第一女子高等学校)
「プラナリアの摂食機構」(日本学生科学賞文部科学大臣賞)
団体研究部門:笹部祐司さん、小林利也さん、奥本和寛さん(広島県立大門高等学校)
「液体や弦の弾性と音速」(JSEC科学技術振興機構賞)
コンピュータ部門:西條晃平(東京学芸大学附属高等学校大泉校舎)
「KeyQRコード個人認証システム」(日本学生科学賞マイクロソフト奨励賞)

(遠竹智寿子)


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