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脳のひらめき体験スペース、東京のお台場にオープン

2006年06月22日 19時17分更新

文● 編集部 西村賢

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ひらめく瞬間の快感がいっぱいの展示!

白黒のブツブツだけで描かれた正体不明の絵。「何だろうか」と思って、しばらく見ていると、突然それが犬の絵だと分かって、“あっ”と叫びたくなる――。それが脳科学者が“アハ!体験”と呼ばれるひらめきの瞬間だ。脳は強いヨロコビを感じる。

展示1
これは何の絵? しばらく眺めていると突然答えがひらめく

そんな体験を、絵や映像、言葉による展示で楽しめるのが、東京・お台場にある体験型科学館“ソニー・エクスプローラサイエンス”で6月22日から7月30日まで開催されている特別展示、“アハ!体験スクエア”だ。脳科学者の茂木健一郎博士が監修した各種展示は、“脳がひらめくしくみをしろう”をテーマに、大人も子ども楽しめる体験型アトラクションとなっている。入場料は大人500円、子ども300円で、プラネタリウムや、最新のデジタル技術を使った常設展示も観覧できる。

『アハ!体験スクエア』
“アハ!体験スクエア”。入場料は大人500円、子ども300円で常設展示も観覧可。営業は11~19時まで

展示は全部で5つ

“アハ!ピクチャー”は、すでに紹介したように一見して何の絵だか分からない白黒の絵の展示だ。よく知られた交差点を犬のダルメシアンが歩いている絵のほか、新たに作成された難易度の高いものなど6点を展示する。

じっと眺めていれば何の絵か分かる!?

“アハ!センテンス”は、アハ!ピクチャーの言語バージョンだ。はじめ読んだときには何を言いたいのか、意味がさっぱり分からない。それが、あるキーワードを思いつくと、すんなり理解できる文章となる。たとえば、「布が破れると、藁の山が重要になる」というセンテンス。答えは“パラシュート”。スカイダイビングのシチュエーションが思い浮かべば意味が通る。

アハ!センテンス。どういう状況でなら意味が通るか、分かるだろうか?

豆に紛れて自分の顔が!

“アハ!ビーンズ”は、自分の顔をパソコンで取り込み、豆の絵のなかにその顔を隠した写真を合成するアトラクション。その場でプリントアウトされる。

アハ!ビーンズ1 アハ!ビーンズ2 アハ!ビーンズ3
アハ!ビーンズ作成用システム。カメラの前でマウスをクリックするだけ豆の種類を選んで顔を撮影すると、合成写真をプリントアウト豆の一部に顔が! ぱっと見ても気づかない、アハ!ピクチャーになっている

“アハ!スタジオ”は、その場で撮影した来場者の顔写真を素材の一部に埋め込んだ“アハ!ムービー”を作成する。アハ!ムービーは、最近テレビなどでもクイズ形式で取り上げられることの多い、15~30秒程度で絵柄の一部が変化する一種の間違い探しだ。顔写真自体が変化する答えの部分になることはないが、来場者オリジナルのコンテンツとなる。PSPとメモリースティックを持っていれば、作成した動画をおみやげとして持ち帰ることもできる。

アハ!スタジオ1 アハ!スタジオ2 アハ!スタジオ3
アハ!スタジオ。素材となる来場者の顔を撮影撮影画像をもとにアハ!ムービーを作成。30秒で絵柄の一部が微妙に変化する作成したアハ!ムービーはPSPで持ち帰りもできる

展示スペースではこのほか、脳科学の理解を深める図解のパネルや、22日にセガから発売となったPSP用ソフト『ソニーコンピュータサイエンス研究所 茂木健一郎博士監修 脳に快感 アハ体験!』(2940円)の体験コーナーなども備える。

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