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メイド姿のほしのあきも大絶賛! パラパラマンガが切り開く新たな“アキバ発”文化

2006年06月28日 22時00分更新

文● 千葉英寿

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“秋葉原パラパラマンガフェスタ”の開催概要を発表

秋葉原発の新しい文化となるか!?
秋葉原発の新しい文化となるか!?

電気街からアニメ・おたく文化の発信基地へと変貌を遂げた東京・秋葉原のアキバ3Dシアターにおいて27日、秋葉原パラパラマンガフェスタ実行委員会の主催するマンガ関連イベント“秋葉原パラパラマンガフェスタ”を7月3日~10月31日に開催することが発表された。このイベントは、コクヨS&T(株)などの協力を得て、秋葉原から新たに“パラパラマンガ文化”を発信する目的で開催される。



「デジタル全盛の時代だからこそ、
アナログの手触りが新しい文化を切り開く」

ほしのさん
この際、なぜパラパラマンガにほしのさんなのかは深く考えずに……

27日の記者説明会では、まず同日コクヨS&Tが発表したパラパラマンガに最適なミニノート(パソコンではなく筆記帳)『キャンパスノートparacurno mini(パラクルノミニ)』が説明された。続いて、同イベントの中心となるパラパラマンガのコンテスト“やくみつるのパラパラマンガ道場”の審査委員長を務める漫画家のやくみつる氏とタレントのほしのあきさんが登壇し、パラパラマンガの模擬審査が行なわれた。学童のころにパラパラマンガを描いていたというやく氏は、「ドシロートの楽しさがよみがえりますね」と語り、やく氏や学生のサンプル作品を見たほしのさんは、「こういうの好きです」とパラパラマンガの楽しさにハマったようだった。



パラクルノミニをアピールするほしのさんとやく氏
パラクルノミニをアピールするほしのさんとやく氏

開会に際して、秋葉原パラパラマンガフェスタ実行委員会の事務局長で、秋葉原のフリーペーパー“あきば通”の発行人でもある小林たかや氏は、「IT、文化創造の拠点として、新たなコンテンツ発信をしたい。デジタル全盛の時代だからこそ、アナログの手触りが新たな文化を切り開く」と挨拶した。

パラクルノミニ
パラクルノミニ。実際に手に取ってみると、なぜかパラパラマンガを描きたくなる手触り

続いて、コクヨS&Tの取締役常務執行役員の井上恭史氏がパラクルノ ミニの説明を行なった。パラクルノミニは、2005年1月に発売され、2005年のグッドデザイン賞金賞を受賞したというユニバーサルデザインのノート『キャンパスノート paracuruno(パラクルノ)』の新シリーズとして、7月3日に発売されるもの。パラクルノミニの特徴は、裁断面を斜めにカットすることにより、左右どちらからでもめくりやすいノートを実現したパラクルノのミニサイズ版。縦70×横102mmのポケットサイズで、ぱらぱらとめくりやすい特徴からパラパラマンガを描くノートにも最適。もちろん通常のメモ帳としても使うことができる。



右から小林事務局長、ほしの、やく、井上の各氏右から小林事務局長、ほしの、やく、井上の各氏

殿堂入り作品は東京アニメセンターで展示放映!

次に審査委員長を務めるやく氏が登壇し、パラパラマンガについて説明した。“やくみつるのパラパラマンガ道場”は、“秋葉原パラパラマンガフェスタ”の中心イベントに据えられたパラパラマンガ専門のコンテストで、7月3日~9月15日を応募受付期間、8月4日~10月5日を投票受付期間として、審査が行なわれる。審査委員による審査とウェブ投票などを通じ、10月17日~31日にウェブ上で結果が発表される。

やく氏のサンプル作品1 やく氏のサンプル作品2
やく氏のサンプル作品3 やく氏のサンプル作品4
やく氏のサンプル作品。わかりやすさは随一。ぷ~んと蚊が……(左上)、飛んできた!(右上) 腕の血を(左下)、吸うなっつ~の。パチン!(右下)

審査基準は、

物語性
作品の展開(ストーリー)が面白さや楽しさを感じるものであるか
独創性
作品全体を通じてオリジナリティーを感じるものであるか
芸術性
作品に面白さや楽しさを表現する技術が感じられるものであるか

の3つの視点において各10点、合計30点満点で評価されるという。

殿堂入り、免許皆伝受賞者の賞品 やく師範書き下ろしのクオカード
殿堂入り、免許皆伝受賞者の賞品やく師範書き下ろしのクオカードは、応募者の中から抽選で100名に“お目付賞”としてプレゼントされる

すべての応募者を対象に1名が殿堂入りとなり、東京アニメセンターにおいて作品が展示放映される。賞品は、やくみつるオリジナルの“殿堂箱”、コクヨのオリジナル パラクルノミニ(20冊)、やくみつる氏の直筆サイン入り“オリジナル表彰状絵巻”が与えられる。また、少年&少女の部(12歳以下)、青年の部(13歳以上20歳未満)、一般の部(20歳以上)の各部門より、免許皆伝1名が決まる。そのほか、すべての応募者を対象に審査員特別賞も授与される予定だ。

やくさんも脱帽のパラパラ・アフロ

なぜかコスプレで登場した代アニの三人娘
なぜかコスプレで登場した代アニの三人娘。このほか、受付ではご近所のメイドカフェから出張してきたというメイドさんが「ご主人様。お帰りなさいませ」と応対。記者もさまざまな記者説明会に出席しているが、発表会場で「お帰りなさい」と言われたのは初めて。加えて、ほしのさんもメイドコスプレ。いくら秋葉原とはいえ、ちょっとやり過ぎの感も……!?

後半は彼女らしく胸元を強調したピンクのメイド服に身を包んだ“ほしのあき”さんが登場。審査委員長のやく氏の助手として模擬審査を行なった。最初にやく氏曰く、「赤点ぎりぎりの最低限の作品」として、基準となるパラパラマンガを自ら制作。内容は、飛んできた蚊が血を吸おうとするところで手で叩かれる、というシンプルな作品で、これを見たほしのさんは「こういうの好きです~ぅ」とベタ褒め。模擬審査では、イベントに協賛している代々木アニメーション学院の学生による作品を審査する形で行なわれた。作品は同学の代表としてやってきたコスプレ三人娘からやく氏に作品が手渡され、やく氏とほしのさんがボードに物語性、独創性、芸術性の3つのポイントに順々に点数を入れて行く形で審査が進められた。



学生作品1 学生作品2
学生作品3 学生作品4
やく氏の作品よりも面白いと評判だった学生作品。ドアをノックすると(左上)、アフロの人が登場(右上)。で、なぜかアフロが伝染!(左下) そして、すっかりアフロヘアに(右下)

中でも最後の作品がシュールで秀逸だった。ノックしたドアが開くと、中には立派なアフロヘアの人が立っていて、その人がお辞儀をすると、ノックした人の頭にもアフロが伝染する、という作品。これには会場も爆笑。審査をした2人の点数も、最初の作品が7点、8点と辛口採点だったのに比べて、22点と27点と高評価。やく氏は、「まさかアフロが伝染するとは考えてみませんでした。これぐらいでないと上位に入れないでしょうね」とその独創性を評価。ほしのさんは「わかりやすく笑えるのがいいですね」とストーリーの簡潔さを評価していた。

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