このページの本文へ

ACCSとAJA、ストリーミング配信による著作権侵害で日本初の摘発

2006年07月04日 22時14分更新

文● 編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(社)コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)と(中)日本動画協会(AJA)は4日、福岡県警生活経済課と小郡署が同日付けで、権利者に無断で複製した映画などの映像コンテンツをインターネットユーザーに閲覧させていた岐阜県各務原市の自営業男性(41歳)を、著作権法違反の疑いで逮捕したと発表した。映像のストリーミング配信で著作権侵害行為が摘発されたのは今回が初めて。

男性は、2004年11月25日ごろから2005年8月3日ごろまでの間に、“機動戦士ガンダムI”“ドラえもんのび太のワンニャン時空伝”“ブラックジャックカルテVI 雪の夜ばなし、恋姫”“半落ち”“ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島”の5作品を、男性の営業事務所のサーバー上に複製し、ホームページ“Streaming Station”で募集した会員に対して自動的に送信できる状態にしたことにより、著作権(複製権/公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。“Streaming Station”にはほかに洋画/邦画/アニメなど計759作品が公開されており、月額980円で全コンテンツを視聴できたという。

警察の調べでは、2005年6月ごろに“Streaming Station”を立ち上げたと供述しており、ACCSとAJAでも2005年12月から著作権侵害の事実を確認。AJAは、2006年2月6日に男性に対して書面で警告を行ない、2月13日には、男性から謝罪とサイトを消去した旨のファクスが返信されたが、新入会員募集のページを削除したのみで、会員向けの無断送信は継続されていたという。2月末ごろ、サイトの利用者から違法サイトではないかとの相談が福岡県警に持ち込まれたことで、ACCSとAJAが協力し、権利者による告訴意思の確認作業などを実施したという。権利者は、(株)サンライズ、シンエイ動画(株)、(株)手塚プロダクション、東映(株)、東映アニメーション(株)の5社。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン