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【CEATEC JAPAN 2006レポート Vol.21】ハンディカムに続け!? ビクターブースに謎のHD録画対応HDDビデオカメラが!

2006年10月05日 22時48分更新

文● 編集部 小西利明

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フルHD解像度での録画を可能とする、フルHD対応HDDビデオカメラの参考出品機。HDD容量や録画方式は一切非公開!?
フルHD解像度での録画を可能とする、フルHD対応HDDビデオカメラの参考出品機。HDD容量や録画方式は一切非公開!?

HDDビデオカメラ“Everio(エブリオ)”を展開する日本ビクターのブースには、フルHD解像度のハイビジョン画質での録画に対応した、新しいHDDビデオカメラ“ハイビジョン エブリオ”が参考出品されていた。情報の多くが非公開で謎の多いこのビデオカメラについてお伝えしたい。

ビクターは他社に先駆けてHDDに動画像を録画するHDDビデオカメラをEverioシリーズとして商品化してきた。2004年9月発表の初代機は、1インチサイズのマイクロドライブをHDDとして採用していたため録画時間が少なく、コンセプトはともかく、商業的に成功したとは言えない製品であった。しかし代を重ねるに従って実用性は大きく向上。現在では他社からもHDD内蔵ビデオカメラがリリースされるなど、その先見の明は高く評価される。

現行製品のEverioシリーズは、DVD品質のMPEG-2による録画を行なっているが、同種のHDDビデオカメラとしては後発メーカーであるソニー(株)から、フルHD解像度の映像(1080i)をMPEG-4 AVC(H.264)で記録する“AVCHD”方式対応のHDDビデオカメラ『HDR-SR1』が発売されており、ビクターのハイビジョン画質対応機種に対する期待も高まっていた。今回展示されていたのは、まさにそのフルHD対応Everioである。

撮像素子はEverioシリーズの上位機種『GZ-MC500』などと同様に、3枚のCCD撮像素子でRGB三原色をそれぞれ撮影する“3CCD”方式を採用。CCDの画素数は有効画素数53万画素で、フルHD解像度を録るには足らないが、同社が得意とする画素ずらし技術でフルHD解像度でのプログレッシブ映像の撮影を可能としている。レンズなどの光学系は、光学機器メーカーのフジノン(株)との共同開発による。

フジノンと共同開発した光学系。ビクターとフジノンは既存のEverioシリーズの光学系でも提携している
フジノンと共同開発した光学系。ビクターとフジノンは既存のEverioシリーズの光学系でも提携している

ボディー外観は、既存のEverioシリーズよりレンズ部分などが大きいため、MC500より一回り大きいかなといった印象。ボタン類や各種出力端子、フラッシュ接続用のホットシューなど、このまま製品になっても良さそうな出来具合。「製品にかなり近いデザインの試作品に見えるが」とたずねたところ、説明員からは肯定する答えが返ってきた。

別アングルから。各種ボタンや端子類など、すぐにでも販売できそうなくらい完成度の高そうな試作機だ。カラーリングも前出の黒と、このシルバーの2タイプがあった
別アングルから。各種ボタンや端子類など、すぐにでも販売できそうなくらい完成度の高そうな試作機だ。カラーリングも前出の黒と、このシルバーの2タイプがあった

内蔵するHDDは1.8インチサイズとのことだが、容量については非公開。また気になる記録方式についても、現時点では非公開とのことだった。ソニー製品などが採用するAVCHDの規格を採用するのかとも思われたが、AVCHDを採用する/しないも含めて、これから検討していくとのことだった。

製品化の時期は2007年前半とのこと。正式発表が待ち遠しいビデオカメラと言えるだろう。

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