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ニュース / トピックス MacPeople 2007年11月号

世界中の技術者が憧れる、Google本社の豪華ランチを食べてみた!!


2006年10月11日

創造力を最大限に引き出す社内環境

1998年、ラリー・ページとセルゲイ・ブリンという2人の学生がスタンフォード大学の寮で始めたインターネット検索サービスが、わずか10年足らずの間に世界的な大企業に急成長。まさにアメリカンドリームを地で行く米グーグル(Google)社の勢いは、現在もとどまることを知らない。画像検索、ニュース検索、動画検索と次々に新機能を追加し、さらにアプリケーションもリリースしている同社の活力の秘密はどこにあるのか、米カリフォルニア州マウンテン・ビューにある本社をのぞいてみよう!

入り口
増殖し続けるグーグルの社屋群。各建物の入り口には、社名と棟番号の入ったオブジェが置かれている。番号がすべて数字なら何棟あるか数えやすいのに、“φ”や“ψ”といったギリシア文字も使われているので混乱!
とにかく広い社内をスピーディーに移動するために、電動キックボードが利用されている。「結構スピードが出るので、妊娠中やスカートのときは乗れないわ」とは、広報の女性の弁
ラバランプ
来館者をチェックする受け付けには、70年代ヒッピー文化を彷彿とさせる“ラバランプ”が並んでいた
サーバー
サーバールームは社外秘ということで見せてもらえなかった。これは初代サーバーで、高さ2メートルほどの箱に、20台のUNIXマシンを詰め込んでいる。コストを抑えるために自作したそうだ
壁
グーグル社員は年に一度、この壁に向かって実現したい計画やアイデアを自由に書き込む。1年間消さずにそのままにしておく
バレーボールコート
社内のバレーボールコート。夏のカリフォルニアの内陸部は、猛烈に暑い。さすがにこの時間はバレーボールをしている人はいなかったが、夕方涼しくなるとプレーする人が出てくるらしい
カラフルな椅子
会議室のイスは、グーグルのロゴと同じく赤、青、黄でカラフルだ
社内には、立派なジムやスイミングプールを完備。訪れたのは昼どきだったが、すでに大勢の人々がトレーニングに励んでいた。健康オタクの多いカリフォルニアらしい文化ともいえる
吹き抜けを利用した、明るく開放的なオフィス。階段は廃材を利用するなど、エコロジーに配慮した素材を多用している
犬
グーグル社内では、4、5人がまとまってひとつの部屋で仕事することが多い。メンバー間で同意が取れれば、ほとんどのことが許される。小鳥や犬など、ペットとともに仕事する人も多いが、猫はダメ

和食、洋食よりどりみどり!

Cafe 7
オーガニック素材を使った、油ひかえめのヘルシーな料理を出す“Cafe 7”。サラダを注文すると、ボールを使ってその場でトスしてくれる。できたてなので、野菜がパリッとしていて美味。ローストされた肉もその場で切り分け、温かいソースを盛りつけてくれる
各食堂は、メニューに合わせて内装を工夫している。アジアンフードや太平洋風のメニューを出す食堂では、椰子ぶきの屋根やオリエンタルな提灯で雰囲気づくり
食堂の行列
社内には5つの食堂があるが、昼どきには長蛇の列ができる。グーグル社屋の回りには、店が何もないのも一因かもしれない
和食のメニュー
和食も人気メニューのひとつ。盛りつけも頑張っている
ベジタリアン用
グーグルでは、世界各国の人が働いているので、宗教や習慣に合わせた食べ物を用意。ベジタリアンや、特定の肉を食べられない人にも配慮している
シーザーサラダなど
私が選んだメニューは、有機野菜のシーザーサラダと、グリーンピースの冷製スープ、温かいアップルパイ新鮮なフルーツ添え。ほかにも食べたいものがいっぱいあったのに、時間が押していてこれだけしか試せなかったのが残念!
屋外でランチを取る人々。風船が飾られ、何かのお祭りのようだが、これがグーグルの日常風景だ。近隣農家が、新鮮な野菜や果物を持ち寄って直販する“ファーマーズマーケット”が、週に何度か社内で開催される
グーグルの名物シェフ、スコット・ジャンバスティアーニさん(34歳)。2002年にカリフォルニアのベスト・シェフに選ばれた経歴の持ち主だ
広報の人
フィリピン出身のアイリーン・ロドリゲスさんは、入社7年目のベテラン広報。さまざまな言語を扱う特性上、社員は国際色豊か

“キャンパス”の充実で低い離職率を実現!?

グーグル本社は、通称“キャンパス”と呼ばれるとおり、米国の大学構内のような自由な雰囲気。ネクタイを締めている人は皆無で、Tシャツにジーンズの文化だ(もっともスーツ着用の営業担当者は、昼は社外に出ているからだろうが)。全世界8000人以上いる社員のうち、かなりの人数がここで勤務している。

緑豊かな敷地に点在する社屋群は、もともとグーグルのために作られたものではなく、人数が増えるたびに賃貸物件を増やしていった結果なので建築様式はバラバラ。全体が塀に囲まれているわけでもなく、所々にほかの会社が残っており、グーグルのビルかを判別する手がかりは、各建物の入り口にぽこっと置かれた社名入りのオブジェだけ。

いったい何棟あるのか尋ねると、「だいたい12棟くらい?」「いや、もっとあるでしょ」と、社員も把握していないほど。今も拡大し続けているのだ。ビル間は結構離れているので、「こうやって強制的に歩かせることで、こもりがちなプログラマーの健康を保つのよ」という広報担当者の言葉は、あながち冗談ではないかも。

昼どきになると、食堂に続々と人が集まってくる。5つある食堂では、フレックスな勤務時間に合わせて、朝から夜まで無料(!!)で食事を提供。メニューは、ヘタなホテル顔負けのゴージャスさで、「グーグルで働くと、体重が10ポンド(約5kg)増える」らしい。

充実した福利厚生施設も特徴で、社内にはクリーニングや育児室、ジムやプール、病院や美容室、マッサージセンターまであり、駐車場では洗車やオイル交換も行える(一部有料)。生活の雑事は、ほとんど社内で済んでしまう。こうして環境を整えることで、働くことに集中してもらうのが狙いだ。

社内は非常にオープンに見えるが、開発現場のセキュリティーは厳しく、撮影は一切禁止。見せてもらった仕事場では、大きな室内を白いキャンバス地の屋根とガラス扉が付いた小屋で区切り、中ではプロジェクトごとに4、5人のグループを組んで働いていた。メンバー内で同意が得られれば、「法に触れない限り」禁止事項はなく、おもちゃで部屋を飾り付けようが、歌を歌おうが、ペットを連れ込もうが自由だ。

なお、プログラマーは、勤務時間の20%を、本業のプロジェクト以外に自由に使える権利が認められており、そうした自由時間に生まれたアイデアが、“Gmail”などの新事業に成長した例も多い。「わが社の離職率は非常に低いんですよ」と広報の人が言うのも納得。ここまで至れり尽くせりだと、ほかには移れないだろうなぁ。



(宮本朱美)




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