(株)ビックカメラは24日、有楽町店1階にて“携帯電話番号ポータビリティー(MNP)”のオープニングセレモニーを開催した。店舗前には数多くの報道陣が詰め寄り、関心の高さをうかがわせていた。
セレモニーでは各社出席者によるテープカットが行なわれた |
セレモニーには、ビックカメラ 代表取締役社長の宮嶋宏幸(みやじまひろゆき)氏、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ 取締役執行役員営業本部長の熊谷文也氏(くまがいふみや)、KDDI(株) 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の両角寛文(もろずみひろふみ)氏、ソフトバンクモバイル(株) 代表執行役社長兼CEOの孫正義(そんまさよし)氏らが参列し、MNPや自社の携帯電話事業に対する意気込みなどを語った。
サービスを総合的に魅力のあるものにしていく
NTTドコモ 取締役執行役員営業本部長の熊谷氏 |
NTTドコモの熊谷氏は、MNPの実施に際して、「お客様にしてみれば、MNPが実施されることで、サービス面で競争が生まれ、ドコモのいい部分を見てもらえるようにしたい。そして選んでもらうために、全体的な面を含めたサービスを総合的に魅力あるものにしたい」と語り、「携帯電話を利用している全ユーザーのうちの半分以上はドコモを使ってもらっている。それには必ず理由があるし、そうした理由をさらに磨きをかけていく」とまとめた。
ついに待ち焦がれていたMNPがやってきた
KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業統括本部長の両角氏 |
KDDIの両角氏は「MNPに向けて、約2年かけて周到な準備をしてきた」と述べた上で、「ついに待ち焦がれていたMNPがやってきた、というのが率直な感想。auとしては、ここでスタートダッシュを決めていきたい」と語った。
ケータイをより身近なものに
ソフトバンクモバイル 代表執行役社長兼CEOの孫正義氏 |
先日、“予想外割”を発表したソフトバンクモバイルの孫氏は、「予想外割によって、通話料もメール代も無料、Yahoo!の数多くあるコンテンツを利用することで、コンテンツそのものも無料になった。インターネットが普及して、もはや身近なものであるのと同時に、ケータイもこれからは身近なものになるべきである」と語った。また、これからも新しい予想外を続々出して行きたい、と述べ、「秋冬モデルでは新しく発表した端末数、色のバリエーションは日本一だが、価格面でも日本一で攻めていきたい」と語った。
また、孫氏の応援として、CMでおなじみの“予想GUY”こと野口五郎氏も登場。プラカードを手に持ち会場を沸かせていた。
予想GUYも登場! |
MNPは全社をあげて取り組んでいる
ビックカメラ 代表取締役社長の宮嶋宏幸氏 |
最後にビックカメラの宮島氏が壇上に上がり、MNPについて「全社をあげて取り組んでいる」と語り、早くからこの制度を知ってもらうために、9月1日に相談カウンターを設置、これまでに4000件の相談があったという。また、各社揃えて新しい機種、サービスなどをより知ってもらえるように、店舗の配置などを工夫していく」とまとめた。
まずは静かなスタートを切ったMNP
セレモニー終了とともに、店舗が開店され、数多くの報道陣と一般客が流れ込む形になったMNP初日。各販売員も熱心にセールスをしているようだったが、ざっと見た限りでは、MNPの手続きをしている人は見られなかった。同日発売の機種がNTTドコモのシャープ(株)製FOMA端末『SH903i』のみ、ということもあり、新製品目当てで来場した客もそれほど多くなく、報道陣の多さが際立っているといった印象だった。
NTTドコモの新シリーズ“903i”初の製品となるSH903iが発売ということもあり、SH903iに人気が集中していたようだ |