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日本のインターネット技術の最新動向が分かる“Internet Week 2006”が開幕

2006年12月05日 15時24分更新

文● 編集部

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神奈川県横浜市のパシフィコ横浜において5日、インターネットの基盤技術や最新動向を学ぶ技術者向けのイベント“Internet Week 2006”が開幕した。主催は、(社)日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)。(財)インターネット協会(IAjapan)や有限責任中間法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)など多くの団体の共催により、8日までの4日間に渡って広範囲な技術分野や運用に関する話題などの中から選りすぐられた多くのプログラムが提供される。

かんばん 受け付け
“Internet Week 2006”受け付けの様子

“Internet Week”は、インターネットに関係する技術者が出会い、技術や社会的なテーマについて議論し、理解と交流を深めることを目的とした非商用イベント。今年は開催10周年にあたり、これまでの10年を振り返り今後の10年を考える機会となりそうだ。初日となる本日は、JPNICの“IP Meeting 2006”や各種チュートリアル、そして懇親会が行われた。

スライド 進省三氏
プレゼンテーション進省三氏
(株)日本レジストリサービス(JPRS)進省三氏による“インターネットの仕組み”の講演の模様

今年は、迷惑メール(スパム)対策やWinny、DDoSといった話題に関連した、実運用に関するテーマが多いのが傾向として見て取れる。6日の(社)日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)による“インターネット上の法律勉強会「IP Worldの見えざる戦いを振り返って」”や、7日のレンタルサーバー・オルグによる“OP25Bの情報共有のためのISP・ホスティング事業者ネットワーク立ち上げ BoF”など、かなり現実的な話題が多くなっているのが特徴的だ。今年のDNS Dayのテーマは“DNSにおけるセキュリティ再考”、Security Dayは“市民権を得たセキュリティ対策”といったように、安全や安定といったキーワードがより大きな意味を持つようになった。

いまや、インターネットは社会基盤のひとつとして欠かせないものとなっている。技術面からだけでなく運用を含めてインターネットの安全を守ることは重要な課題であり、そのために必要なのは関係者間による密な情報交換である。Internet Weekは、そうした役割を受け持つひとつの場として重要なイベントとなっているようだ。

最近では、迷惑メールの問題が顕著であるため、悩んでいる管理者も多いのではないだろうか。当日受付もあるということなので、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。

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