【2007 CES Vol.3】LG電子、1ドライブでBlu-rayとHD DVDに対応する“Super Multi Blue”プレイヤーおよびドライブを発表！
2007年01月08日 08時09分更新
韓国LG電子社の米国法人、LG Electronics USA社は7日(現地時間)、1台のドライブでBlu-ray DiscとHD DVDの2つの規格に対応したソフトを再生できる世界初のプレーヤー“Super Multi Blue Player”を発表した。
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| 1台でBlu-rayとHD DVD両方のソフトに対応できる“Super Multi Blue Player”『LG model BH100』 |
最初の製品となる『LG model BH100』は2007年の1月末から2月初頭に米国市場で投入される予定。実売価格は1199ドル(約14万4000円)前後になる見込みだ。
MPEG-2、VC-1、H.264などの動画形式、MPEG-1/2オーディオ、Dolby Digital、Dolby Digital＋、DTS、DTS-HDなどに対応。HDMI、コンポーネント、コンポジットビデオなどの映像出力端子、5.1ch出力に対応した光/同軸のデジタル音声出力端子などを装備する。本体上面にはタッチセンサーによるボタンも装備。ボタン部分は透過光で浮き上がる仕組みにするなど、デザイン性にも配慮した。
Blu-ray Discの再生時にはBD-JavaをベースにしたGUIメニューを採用。映像を再生した状態で、画面の下側にチャプターリストをサムネイル表示できるなど、直感的な内容になっている。HD DVDの再生時はテキスト中心のよりシンプルなメニュー構成となるが、種類の異なるメディアを入れ替えた場合でも、ディスクタイプの認識は自動的で行なわれる。
 | HD DVDの読み込みとBlu-rayの書き込みに対応したパソコン用ドライブ(写真上側の黒いドライブ)も同時発表された |
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合わせて同社はパソコンの5インチベイに収納可能な光学式ドライブ『GGW-H10N』を発表した。こちらはBlu-ray、記録型DVD、CD-R/RWメディアのリード/ライトに加え、HD DVDメディアのリードにも対応。2層式のBD-R/RWを使用した場合、最大50GBの記録が行なえる。BD-Rディスクの記録速度は4倍速で、5GBのBR-Dディスクへの書き込みは23～24分程度で完了するという。米国での発売は2007年第1四半期を予定しており、価格はSuper Multi Blue Player同様、1200ドルを切る見込み。
今回発表されたドライブは、2種類のレーザー(DVD記録に用いる赤色レーザーと次世代DVDに使用する青紫レーザー)と2つの光学ピックアップを装備している。Blu-ray、HD DVDとも同じレーザーを使用するが、ピックアップに関しては、メディアと近い位置にBlu-ray用、それよりも遠い位置にHD DVDおよびDVD用のものを設けている。メディアの認識は、反射率の違いやデータ構造などを参考に決める。Blu-ray Discの認識は25秒程度と高速。LG Electronicsの説明では、現在市販されているドライブでは最高速の部類に入るという。HD DVDの場合はこれより若干時間がかかるが、30秒程度でソフトの再生が可能になる。
 | LG電子社プレジデントのHee Gook Lee博士 |
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発表会には、LG電子社のプレジデントで、CTO(Chief Technology Officer)を務めるHee Gook Lee(HG.リー)博士などが登壇。ユーザーのメリットを高めるために、2つのフォーマットの統合を進めていく必要性があると説いた。同氏は、Blu-ray Discのデモンストレーションの際に掛けた『スーパーマン・リターンズ』に登場した、スーパーマンのコスチュームにも言及。衣装に赤と青を使っているのは、赤色レーザーと青紫レーザーの2つを使う今回の製品にピッタリだというユーモアも見せた。
発表会では、これ以外にも同社が米国市場で投入するプラズマテレビや液晶テレビの新製品なども発表されたが、こちらに関しては、ブース展示などとともに別途紹介する。
