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【Macworld 2007 事前レポート】Google Mapsで見る“新旧”基調講演の会場(前編)


2007年1月8日

基調講演会場が広くなった!

今週火曜日、日本時間の10日深夜に、いよいよ毎年恒例となるMacの展示会“Macworld Conference & Expo/San Francisco”が、米アップルコンピュータ社CEO、スティーブ・ジョブズ氏の基調講演で開幕する。

Macworld Conference & Expo/San Francisco
Macworld Conference & Expo/San Francisco

基調講演が行なわれるのは、日本時間で10日の深夜2時、米国では9日の午前9時だ。ただし、Macworld Expo常連組は注意してほしい。今回の基調講演会場となるのは、ジョブズの復帰以来使われてきたエスプランデ・ボールルーム(Esplanade Ballroom、Google Mapsのポイント)ではない。

新会場は、以前の記事でも紹介したように、モスコーンセンター・ウェスト(Moscone Center West、Google Mapsのポイント)とされている。恐らく、近年、毎年、Worldwide Developers Conference(WWDC)で基調講演を行なっている最上階の大ホールだろう。

もはや、エスプランデ・ボールルーム(先のGoogle Mapsへのリンクの中央に表示される建物)の広さでは、ジョブズの講演の来場者を収容するのに狭すぎる。

エスプランデ・ボールルーム
昨年まで基調講演の会場として使われてきたエスプランデ・ボールルーム
モスコーンセンター・ウェスト
WWDC 2006でも基調講演会場となったモスコーンセンター・ウェスト

イベント会場となるモスコーン・センターの正式資料(外部リンク)によると、エスプランデ・ボールルームの広さは53×75mの約3975m2。これに対してモスコーンセンター・ウェストは、87×93mの8091m2と、面積だけでも倍近くある。

おまけにMacworld Expoとなると、ジョブズの基調講演を見ようと、毎回、前日の夜から数百メートルに渡る長蛇の列ができ、翌朝には数kmまで伸びる。

これまでイベント開催者側は、この列の処理に頭を抱えていたが、モスコーンセンター・ウェストでは一番大きい最上階大ホールの下に同じ広さの3階フロアがあるため、その一部を行列用スペースに利用できるだろう。

ただし、だからといって気を抜くわけにはいかない。今年はMacworld Expoへの来場者も例年に比べてかなりの増加が見込まれている。そのためかマスコミの中にも11月時点でプレス登録をしたにも関わらず、基調講演での座席は保証できないという通知をもらった人もいる。

米アップルのウェブページに大胆な予告メッセージが掲載された今、参加者はさらに増えそうだ。

The first 30 years were just the beginning. Welcome to 2007
Macworldの会場にも「The first 30 years were just the beginning. Welcome to 2007. 」の予告メッセージをあしらった横断幕が出現していた

Expo会場周辺を空から散策

Macworld Expoに興味があっても、この業界の人間でなければ、この時期にサンフランシスコまでなかなか行けるものではない。ここではせっかくイベント開催前なので、誰でもアクセスできるGoogle Mapsを使って、もう少し会場周辺の空の案内を続けよう。

まずはMacworld Expoのメインの展示会場となる、モスコーンセンター・サウス(Moscone Center South、Google Mapsのポイント)から。「さっきのエスプランデ・ボールルームと同じでは?」と思った人もいるかもしれないが、実は少しだけ中心がずれていることにお気づきだろうか。

四辺を道路に囲まれた1ブロックをまるまる画面の中に収めたつもりだ。実はこの1ブロックの地下に、Macworld Expoの展示会場となる255×84m(2万1420m2)の巨大なスペースと、いくつかの大ホールがある。地図上の車の大きさなどと比較してもらうとイメージしやすいだろう。

昨年くらいまで、Macworld Expoの出展者はやや縮小傾向にあり、すべてのブースがこのモスコーンセンター・サウスに収まってしまっていた。

しかし、今年のMacworld Expoは勢いがある。再び北側にあるMacworld Expo誕生の地、モスコーンセンター・ノース(Moscone Senter North、Google Mapsのポイント)にも返り咲いたのだ。

モスコーンセンター・ノースは、この緑豊かな1ブロックの地下にある。会場としての面積は158×80mで1万2610m2と、サウスの半分程度だ。

モスコーンセンター・サウス
展示会場のひとつとなるモスコーンセンター・サウス

Macworld Expoの主催者は、このMacworld生誕の地を、常にベンチャースピリットに溢れた新興企業に提供していた。こちらのホールで雑誌などで見かけたことがない、まったく新しい製品を発掘するのも、Macworld Expoに来る醍醐味のひとつだったのだ。

同時にモスコーンセンター・ノースに出展していた小さなメーカーが成長して、数年後に華やかなモスコーンセンター・サウスに大きなブースを構えている姿を見るのも常連組のささやかな楽しみだった。


Expo会場周辺で抑えておきたい観光スポット

さて、先のGoogle Mapsでモスコーンセンター・ノース(Google Mapsのポイント)の上に見えたのは、イェルバ・ブエナ・ガーデン(Yerba Buena Garden)という公園。サンフランシスコ市長の就任式典なども開催される、市民の憩いの場でもある。

緑地の右下の側にはウオーター・ウォール(water wall)、水の壁が用意されており、そこをくぐり抜けた向こうには、サンフランシスコの歴史が写真とともに紹介されている。

イェルバ・ブエナ・ガーデンの左下には、ソニーが手掛ける複合型エンターテイメント施設“メトレオン(Metreon)”が見える。マルチプレックスの映画館やソニー製品の直営店“Sony Style”などを含み、以前は上層階にマイクロソフトの直営店があった。ちなみにこのメトレオンから通りを挟んだ反対側にあるのが、モスコーンセンター・ウェストだ。

ウオーター・ウォール
ウオーター・ウォール
メトレオン
ソニーが手掛ける複合型エンターテイメント施設“メトレオン”

イェルバ・ブエナ・ガーデンの右上に見える2つ建物は、イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アート(Yerba Buena Center of Arts)という美術館と、パフォーマンスシアターになる。昨年9月、iPodシリーズを一新し、iTVの発表を予告したスペシャルイベントが行なわれたが、その会場こそ緑地の真東にあるイェルバ・ブエナ・センター・オブ・アートのシアターだ。

サンフランシスコはアートの街。モスコーンセンターの周囲には、アートスクールなどが多く、実はイェルバ・ブエナ・センター・オブ・アートから“3rd Street”という通りを隔てた正面はニューヨークに総本山があるMoMA(近代美術館)のサンフランシスコ版、SF MoMAがある(Google Mapsのポイント)

サンフランシスコで一番人気の美術館で、同美術館のミュージアムショップはサンフランシスコ空港にも店を構えている。おみやげを買うのにもお勧めの場所だ。

イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アート
イェルバ・ブエナ・センター・オブ・アート
SF MoMA
MoMAのサンフランシスコ版、SF MoMA

Expo会場近くのパソコンショップ

MoMAのすぐ隣(右下)にあるのが、スターウッドホテル系列でモダンヨーロピアンテイストをウリにしているWホテルだ。

マイクロソフトなどの定宿になっており、実は幣誌も5年ほど前まで利用していた。4階のバルコニーのあるフロアを確保すると、基調講演会場を見下ろすことができ、会場前にどれだけの列が伸びているかを確認してから戦闘準備を整えられるのだ。

Wホテル
Wホテル

モスコーンセンター・ノースとSF MoMAの間にある3rd Streetを左上の方に進んでいくと、45度斜めを向いた青い屋根のArgentホテルがある(Google Mapsのポイント)。アップルを始め、主要企業のパーティーや小イベントは、このホテルで開催されることが多い。

3rd Streetをさらに北上すると、サンフランシスコを貫く大通り“Market Street”にぶつかる。ここを左折して1ブロックほど行くと、通り向かい側に三角形の建物が見える(現在は3rd Streetと4th Streetの間、Four Seasonsホテルの横に小道ができたので、そこを通るのが一番の近道だ)。

この三角形の一番手前側(3rd Street側)にあるのが、コンプUSA(Comp USA)という大型パソコン店のチェーンになる(Google Mapsのポイント)。コンプUSAは、店舗の8割が地階にあるのだが、1階の目立つフロアにMacが常設されている。サンフランシスコ市民に取って、Macはそれだけ親しみ深い存在なのだ。

コンプUSA
コンプUSA

ここでMarket Streetを、さらに左下に下り三角形の反対の角にへいくと、巨大なCD店、バージン・メガストア(Virgin Megastore)が現れる。音楽CDやDVDだけでなく、アート系の本とかを探すのにもお勧めの場所だが、ここで紹介したいのは縦に走るStocktonという小さな通りを挟んで、バージン・メガストアのすぐ目の前にある1つのパソコンショップ。

この店こそ、Macworld Expoの会場から最も近いApple Storeとなる、Apple Store San Franciscoだ(外部リンク)

Apple Store San Francisco
バージン・メガストアとApple Store San Francisco

2007年1月9日昼の“4th Street”は危険!?

初代iPod shuffleが発表された際、スティーブ・ジョブズの基調講演が終わった直後に大勢の聴衆がApple Store San Franciscoに突進した。

おそらく、今、ここでたどってきた3rd Streetルートは遠回りなので、イェルバ・ブエナ・ガーデンを突っ切り4th Street経由で歩いてきたのだろう。4th StreetはMarket Streetの先でY字型に分かれ、右側がApple StoreのあるStockton Streetにつながっている。

今回のExpoで、新製品が基調講演直後から発売されたとすると、講演後に人々が押し寄せるルートはただ1つ。この4th Streetだ。

モスコーンセンター・ウェストも4th Streetに面している。2007年1月9日の午前11時前後、アップルに興味のない人は、4th Streetは避けて通った方がおそらく賢明だ。おそらく、この道は1時間半は、熱心なアップルファンによって埋め尽くされることになる。

4th Streetはそうでなくとも、サンフランシスコの割には歩道が狭い上に普段から人通りが多い。Apple Storeに行っても怪我をしそうだし、どうせ品物も売り切れだろう。そんな風にあきらめられる人は、まっすぐモスコーンセンター・サウスの中央にあるアップルブースに向かってみよう。

実はスティーブ・ジョブズは、基調講演が終わると、いつもジョナサン・アイブ工業デザイン担当副社長らの仲間を引き連れて、真っ先にアップルブースの盛況ぶりを確認しにいく。

このタイミングを逃すと、ジョブズを講演会場以外で見るチャンスはなくなる。


*後編ではMacworld Expoの歴史をマメ知識満載で紹介する



(ITジャーナリスト 林信行)


【特集】Macworld Expo/SF 2007レポート

2007-01-10

9〜12日、米国サンフランシスコにて、Macの展示会“Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007”が開催されている。米アップル史上初となる携帯電話機『iPhone』やネットワークメディアプレーヤー『Apple TV』などが発表された。



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