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【Macworld 2007 事前レポート】やっぱり行列も!! 開幕目前の会場を激写した

2007年01月09日 18時58分更新

文● ITジャーナリスト 林信行

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Macの展示会“Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007”の開催までついに半日を切った。イベントの幕開けを飾る米アップルコンピュータ社CEO、スティーブ・ジョブズ氏の基調講演は、米国時間の9日午前9時、日本時間の9日深夜(10日午前2時)の開始となる。

Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007
Macworld Conference & Expo/San Francisco 2007

今回、Macworld Expo史上、初めて基調講演会場として使われるモスコーンセンター・ウェスト(Moscone Center West)の前には、前日夜9時から行列ができ始めた。

モスコーンセンター・ウェスト
日本時間の9日15時30分頃に撮影した、基調講演の会場“モスコーンセンター・ウェスト”
モスコーンセンター・ウェスト モスコーンセンター・ウェストの中
昼間の状態中には横断幕が見える

行列の先頭はアリゾナ州ツーソンから「初めての有給休暇を使って参加した」という男性。「これ以上の有給休暇の使い方はない」とうれしそうに語った。

2番目は、元アリゾナで現在はサンフランシスコに在住の銀行員で、2人は友達だという。2人は一緒にアリゾナ州のApple Storeのオープニングなどにも並んだと言う。それに続く3人目は、南米のチリからわざわざやってきたという男性。最初の2人と一緒に徹夜の行列を作る中、友達になったそうだ。

先頭に並んでいた3人
先頭に並んでいた3人

前日午後10時30分の時点で約15人が行列に並んでいたが、アップルはこの行列がさらに長くなることを見越しているようで、モスコーンセンター・ウェストの側、4th Streetの路上には“Keynote Line”(基調講演の行列)と書かれた立て看板が80m以上に渡って点々と置かれている。

“Keynote Line”(基調講演の行列)と書かれた立て看板
“Keynote Line”(基調講演の行列)と書かれた立て看板

マスコミ関係者は、これら一般の参加者とは別に入場口がもうけられているが、それらマスコミに対しても、遅くても開場の2時間前には並んだ方がいいという勧告が出ている。今回のExpoの盛り上がりぶりはとにかく異様だ。

もっとも、講演会場変更の影響で、例年、徹夜組が並ぶモスコーンセンター・サウス(Moscone Center South)の前はガランとして、ただMacworld Expoの垂れ幕だけが目立っていた。ちなみにの垂れ幕によれば、2008年の開催は1月14~18日だそうだ。

立て札
例年基調講演が行なわれるモスコーンセンター・サウスには、“今年の開場はモスコーンセンター・ウェスト”という立て札が立っていた来年のスケジュールもすでに提示されている

iPhone? 新iPod? 事前のウワサを総括

モスコーンセンター・サウスには、基調講演と並ぶ明日のビッグ・イベントの案内も置かれている。Macworld Expo参加者向けの巨大パーティー“BLAST! ATTENDEE PARTY”の案内だ。

“BLAST! ATTENDEE PARTY”“BLAST! ATTENDEE PARTY”の看板

このイベント、スポーンサーには、普段ライバルと目されている米グーグル社と米マイクロソフト社を始め、雑誌“Macworld”、米エクストリームマック(XtremeMac)社、英エレクセン(Eleksen)社などが名を連ねている。

グーグルとマイクロソフトが共同でスポンサーし、しかも、それがMacのイベントだというのだから、業界通の人にはなんとも奇妙に見える。

ちなみに、これらイベントスポンサーのうち、マイクロソフトからは次期Mac版Officeの詳細が、エレクセン(外部リンク)からはiPodなどのディスプレー機能を備えたメッセンジャーバッグが、エクストリームマックからはLUNAと呼ばれる新型iPodスピーカーが発表される予定だ。


さて、気になる明日の講演だが、ある情報筋からは、会場内のある場所に、すでに明日発表の新製品が8~9つ並べられていたという情報が得られた。また、別の情報筋は、例年同様、会場内のアップルブース全体が黒いカーテンで覆われていてガードマンが周囲を固めているため、製品が何かわからなかったと語ってくれた。

これまでMacworld Expoでは、常に噂系サイトとアップルとの間で、新製品情報が事前に漏れる/漏れないという攻防があったが、今回、アップルは物量作戦で来るのかもしれない。ただし、アップルは基調講演ではほとんど紹介せず、プレスリリースだけで新製品の発表を済ませるケースもあるので、すべての製品が明日の基調講演で出るとは限らない。

予想される製品として現在、インターネットのウワサとして上がっているのは、Mac OS X “Leopard”、アップル製の携帯電話機“iPhone”、iTV、IEEE 802.11nベース(!?)の新しい小型無線LANアクセスポイント、新型のiPod(またはiPodのような製品)、iLife '07、iWork '07――といった感じだ。iTVなど、製品の中には基調講演で発表されても、すぐに発売しないものも多いといわれている。

ウワサは製品だけにとどまらず、今回の基調講演はまったく新しい発表スタイルで行なうという話まで出ている始末。いずれにしてもあと数時間後に真実は明らかにされる。




ASCII24では明日の基調講演の速報に続き、アップルブースの様子や、新製品担当者のインタビューの記事などをレポートする予定だ。まだしていない人は、ASCII24のウェブサイトのRSS(ASCII24、Mac24)をFirefoxやSafariといったウェブブラウザーに登録しておくことで、新着記事の存在を簡単に確認できる。



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