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【2007 CES Vol.10】マイクロソフトブース一番の注目は手のひらサイズのVista対応パソコン

2007年01月10日 15時27分更新

文● 編集部 小林久

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米マイクロソフト社のブースは、CESのメイン会場であるLas Vegas Convention Center(以下LVCC)の中央ホールの入り口付近というベストな場所に位置している。

注目度もそれだけ高いマイクロソフトブースには、今年もWindows Vistaを始めとしたマイクロソフト製品搭載のハードウェアやパートナー各社の周辺機器が並んだ。



超小型パソコンOQO

OQO model 02OQO model 02。オプションのクレードルには、光学式ドライブやUSB Hubなどを搭載している

数多くの製品の中で、おそらく最も高い注目を集めていたのが、米OQO社の超小型Windowsパソコン『OQO model 02』だろう。常に人だかりができており、撮影するのも困難という状況が続いていた。5インチサイズ(解像度800×480ドット、スケーリングで最大1200×700ドット)の液晶ディスプレーの下側にスライド式のQWERTYキーボードを搭載したガジェットライクな外観だが、Windows Vista Capableをうたう、れっきとしたパソコンである。

OQO(2)
キーボードを収納して、ビューイング中心に利用しているところ

第1世代の製品は2004年に発表されており、すでにマニアの間では有名なOQOだが、第2世代の製品ではスペック全般が大きく改善されており、より使いやすい製品となった。詳細はOQOのサイトで確認してほしいが、CPUがCrusoeから、台湾VIA Technologies社のVIA C7M ULV-1.5GHzとなったほか、無線LAN機能(IEEE 802.11a/b/g)やBluetooth 2.0、HDMI端子なども装備。光学式ドライブを装備したオプションのクレードルも用意されている。

OQOをtype Uと並べた展示
OQOはVAIO UXより一回り小さなサイズになっている

国内ではソニー(株)の『VGN-UX50』(VAIO type U)という製品もあるが、本体はそれよりも一回り小さく、重量も1ポンド(454g)以下と軽量。同社のインターネット直販価格は1499ドル(約17万8000円)。実用的な超小型パソコンの新製品として期待が持てそうだ。



UMPCの新製品も登場

MEDIONとQ1
独MEDION社のUMPC(右)と韓国サムスン電子社のQ1(左)

ブースにはビル・ゲイツ会長の基調講演にも登場したキーボード付きのUMPCも展示されていた。開発元はドイツのエッセンに本拠を置く、MEDIONという会社で、スペックなどの詳細に関しては不明だが、右手用と左手用が中央で別れた独特なキーボード配列を採用している点が目を引く。

このほか“SideShow”と呼ばれるサブディスプレーを備えた製品も数多く展示されていた。SideShowはWindows Vistaの注目機能のひとつで、ここにはインターネットからRSS取り込んだ各種情報や、画像などを表示することが可能となっている。ノートパソコンの天面などに備えたものが有名だが、これ以外にもキーボードやリモコンの中に入れている例もある。

Slide Show対応機器
Slide Show対応機器
リファレンスリモコン
マイクロソフトによるWindows Vista対応リモコンのリファレンスデザインにもSideShow機能が付いている。赤外線リモコンだが、SideShow用の情報はBluetoothを利用してやり取りする。
ノートパソコンに搭載した例
東芝のタブレットPC『PORTAGE R400』の前面にも1行表示のSideShowが搭載されていた

また、同じく基調講演で紹介された米ヒューレット・パッカード社のWindows Home Serverも展示。Windowsパソコン、Zune、Xbox 360などとの連携ができるホームサーバーで、2007年上半期に発売される予定

HP MediaSmart Server米ヒューレットパッカードのWindows Home Server『HP MediaSmart Server』


サードパーティー製品も並んだZune

昨年発売された携帯型音楽プレーヤー『Zune』に関してもブース内で大きなスペースが取られており、純正アクセサリーのほか、サードパーティーによるZune対応周辺機器も各種展示されていた。

True High-End Home Entertainment ALTEC LANSING
Zuneスピーカーも

現状では、比較的開発が容易(と推測される)、スピーカーなどが中心ではあるが、発売後数ヵ月という短期間であることを考えると、豊富な製品が揃ったと見ることもできる。個人的には、Zuneの通信機能を利用したさまざまな機器も期待したいところだが、来年のCESにはそういった製品も数多くならぶのだろうか?

Easy Transfer CableUSBで接続したVistaパソコンに各種設定を転送できる、米Belkin International社の“Easy Transfer Cable”

なお、ブース内にはWindows Mobile搭載のスマートホンも豊富に展示されていたが、こちらは会場内のスマートホンをまとめた別記事で紹介する。

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