沖電気工業(株)は14日、同社のVoIP技術“eおと”のソフトウェアエンジン“eおと エンジン”の新機能として、音声に方向感を加える“eおと ポジショニング”を追加したと発表した。同日付けで販売を開始する。
“eおと ポジショニング”は、音源の方向によって生じる音の特性の微妙な違いを元に音の方向性を信号処理により仮想的に再現し(音像定位)、複数人の声が別方向から聞こえるようにする技術。これにより、会議アプリケーションにおいて複数人の声が判別しやすくなり、会議がしやすくなるという。同時通訳のように複数人が同時に話す場合も、話者を別々の方向に配置することで、人間の聴覚の“カクテルパーティ効果”を働きやすくさせ、会話を聞き分けられるとしている。
同社では“eおと ポジショニング”について、IP電話機/ソフトフォン/PDA/スマートフォン/携帯電話機などの通信機器、デジタル家電、ゲーム機などへの適用を目指すとしている。
なお、“eおと エンジン”は、東京都と国土交通省が実施している実証実験“東京ユビキタス計画・銀座”で使用されている情報携帯端末“ユビキタス・コミュニケータ”に搭載され、実証実験に利用される予定という。