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【一足先に目撃!!】リコー『Caplio R5』――視野角向上で撮影の幅が広がった

2006年08月24日 16時41分更新

文● 編集部 小林久

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リコー(株)から、本日発表になったコンパクトデジタルカメラ『Caplio R5』をお借りすることができた。従来機と比較しながら、写真で変更点を見ていこう。

Caplop R5
Caplio R5

写真で見る『Caplio R5』

Caplio R5は、光学系などが従来機の『Caplio R4』と共通で、一見すると大きく変わったところがないように感じる。デザイン上の違いで認識できるのは上面に角度が付けられたこと。手ぶれ補正のオン/オフボタンがなくなり、シャッター位置なども改善された。また背面のズームレバーの位置やストロボの部分などにも違いが見られる。これらはホールディング性を高めるための変更だという。

Caplio R4との比較
Caplio R4(写真右)との比較
上面 比較カット
上面Caplio R4(右)との比較
背面 ストロボ部分
手前がCaplio R5。ズームレバーが液晶パネルに近い位置に置かれ、モード切替スイッチはエッジの部分に移動した。十字キーは若干小さくなっている従来機は撮影時にストロボを指で覆ってしまいやすいという指摘があったそうだ。右下のCaplio R5では少しストロボ部分が張り出している

実際にカメラを構えてみると、確かにホールディング性が高まっているのが分かる。特にズーム操作の際には、従来機種ではカメラの縁に沿って親指を垂直に立てる必要があり、手のひらとの間に隙間ができてしまった。Caplio R5では、親指を若干内側に伸ばすだけでズームボタンに届くので、安定感がある。

Caplio R4の持ち方 Caplio R5の持ち方
従来機ではズームレバーの操作時に、やや不安定な状態になるため、両手で支える必要があったCaplio R5では安定感が損なわれないため、片手でも操作できて気軽さが増した

もうひとつ違いとして感じたのは、液晶パネルの視野角の違いである。下の写真のように、その差は一目瞭然である。従来機では少し角度がずれただけで液晶が反転して見栄えが大きく損なわれたが、Caplio R5ではそんなことはない。手を上に伸ばして下からのぞき込むような使い方もできる。

視野角の向上 ハイアングル撮影に便利
大きく向上した背面ディスプレーの視野角(左がCaplio R5)視野角が向上したことで、ハイアングル撮影もこなせる

なお、機能面では通常の“デジタルズーム”とは別に、“オートリサイズズーム”と呼ばれる機能も搭載された。これは、CCDの使用する範囲を狭めていくことで、デジタル処理による画質劣化なしに、ズームと連動したトリミングが行なえる機能。ズームレバーと連動しており、光学ズームを一度テレ端(最望遠)に合わせたのち、さらにズームボタンを押していく。出力サイズは、5M相当、3M相当、1M相当、VGA相当と徐々に小さくなっていくが、光学ズームに近い使用感で画角の調整ができて便利だ。

オートリサイズズーム
オートリサイズズームを新たに搭載
そのほか、従来機に備えられていた機能は踏襲する。今回、β機ということで画像サンプルの掲載は行なわないが、画像処理エンジンなども一新されているので、機会があれば改めて評価したい。
バッテリー 収納部
バッテリーに関しては従来機と共通収納部分に微妙な隙間が出る点にはやや作りの甘さを感じる
ADJボタン 1cmマクロ
マニュアル露出には対応していないが、ADJボタンにより、露出補正やISO感度を簡単に変更できる最短1cmのマクロ撮影機能も健在だ

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