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【あなたの知らない検索エンジンの秘密】米ヤフーの検索に大変動が起きた
2002年10月16日
ヤフーは自社ディレクトリーよりグーグルに頼る?
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筆者のジェフ・ルート(Jeff Root)。イージャパン(株)(http://www.ejapaninc.com/)でチーフSEOスペシャリストとして働く。日本には出たり入ったりで早や10年。北米と中央アメリカでも、SEOの仕事の経験を積んできた。 |
たぶんあなたも知ってると思うけど、ヤフー(Yahoo!)の検索結果というのは、いろんな検索エンジンからの結果を引いてきている。ヤフー自身が持ってる人間の手で編集したインデックスもあれば、スパイダーと呼ばれるグーグル(Google)のロボット型検索も使ってる。あ、そういえば、ヤフーは少なくともあと1年はグーグルと提携することを決めたようだね。また、広告を表示する“広告型検索エンジン”については、オーバーチュア(Overture)から提供してもらってる。
先週までは、米国のヤフーで検索すると、その結果はデフォルトで“ディレクトリー”の内容を表示していた。人間がウェブを探してきて編集した、ヤフー独自の検索エンジンだね。ディレクトリーの検索結果に目的のサイトや情報が見つからなければ、ユーザーは最下部にある“ページ検索”というボタンを押し、グーグルのロボット型エンジンの検索結果を別途表示させることができるようになっていた。このあたりは日本のヤフーの検索と同じだね。
ところがこのシステムが、今週に入って突然変わった。いまやヤフーはグーグルとオーバーチュアの広告エンジン、それにディレクトリーの中の各カテゴリーの紹介だけをまとめて表示するようになっている。従来のようなディレクトリーの検索結果も表示できるけど、そのためには“ディレクトリー検索”のボタンをいちいち押さなきゃいけない。
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米ヤフーで“computer”というキーワードを検索してみた。カテゴリーとグーグルのエンジンを使ったページ検索結果などがまとめて表示される |
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ディレクトリー検索は、ページ検索結果からさらにボタンを押して初めて表示されるようになった |
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日本のヤフーで“コンピューター”を検索したみると、以前の米ヤフーと同じようにディレクトリー検索結果が最初に表示される |
この変化は何を意味するのか?
さて、となると、今までヤフーのディレクトリーに登録されて読者を獲得していたウェブサイトはどうなってしまうのだろう?
まず、もしあなたがグーグルの検索結果上位に入っているのだったら、今後はあなたはヤフー経由でもたくさんの読者に来てもらえるようになるということだ。
逆に、今までヤフーのディレクトリーには上位に入っていたけれど、グーグルではイマイチだったという場合、ヤフー経由の読者は以前より減ってしまうことになる。
もしあなたのサイトがヤフーでもグーグルでも上位に入ってるんだったら、結果は今までと同じ。変わんない。
風が吹けば桶屋が儲かる?
僕が英語圏のいろんなウェブマスターたちと話し合った結果、結論に達したのはこういうことだ。
ヤフーのディレクトリー検索結果からは、もうあまり大きなアクセス数は期待できない。これからは、同じヤフーでもページ検索結果のほうを重要視しなければ、ということ。じゃあヤフーのディレクトリーは無視していいのかって? いやいや、それがそうじゃない。風が吹けば桶屋が儲かる、みたいなことわざもあるでしょう?
ヤフーのページ検索結果で上位ランキングに入るには、エンジンを提供しているグーグルの上位に入らなければいけない。
グーグルで上位になるには、良いページランクを得ることだ。
良いページランクを得るには、ヤフーのディレクトリーに登録されることがもっとも近道だ。
そしてヤフーのディレクトリーに登録されるには、払い戻しのできない299ドル(約3万6000円)を支払って、ヤフーエクスプレス(Yahoo! Express)に申し込むっていう手がある。
ヤフーエクスプレスはディレクトリーへの登録を保証してくれるわけじゃないけれど、ヤフーの編集者があなたのサイトがディレクトリーに登録するのにふさわしいかどうかを審査し、その結果を申し込みから7日以内に通知してくれる。あ、アダルトサイトは料金は2倍だからお間違えないように。
まとめておこう。いまやヤフーの検索は、こうなっている。
- デフォルトの検索結果は、グーグルのロボット型エンジンで検索した結果と、ヤフー独自のディレクトリーの中のカテゴリーを表示する。
- 広告型検索結果は、オーバーチュアの検索結果を表示する。
日本のヤフーはどうなる?
さて、そうなるとやっぱり気になるのが日本のヤフーの出方。米ヤフーは2000年6月にロボット型検索エンジンをインクトゥミ(Inktomi)からグーグルに変更した。2001年4月に日本のヤフーはインクトゥミの検索エンジンを使っていたgooからグーグルに、やはり検索エンジンを変更した。となると、次は?
日本のヤフーは、デフォルトでグーグルの検索結果を表示するようになるのだろうか? もしそうなるとしたら、それはいつ?
日本のヤフーは、広告型検索の結果をオーバーチュアからもらうようになるのだろうか?もしそうなるとしたら、それはいつ?
うーむ、どうなるだろうね。
さて、恒例のSEO教室。今週はイージャパン(株)の小杉国太郎がフレームの利点と問題点について説明しよう。
本当にウェブにフレームは必要なの?
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イージャパンの小杉国太郎 |
フレームの利点
ウェブサイトの制作を考えたとき、サイトに便利な機能をもたらしてくれるフレームは重宝される存在だ。運営面ではコンテンツを更新するに便利がいいし、ナビゲーションもしやすい。とにかくいろいろと使い道があって、フレームは多くのウェブサイトでさまざまな使い方をされている。よく使われているパターンには、次のようなものがある。
ナビゲーション用
ユーザビリティーを意識した構成でメニューがたえず同じ位置にあり、メインコンテンツのみがスクロールするようにフレームが組んである。
更新用
頻繁に更新があるサイトで、ナビゲーション等を含めた基本レイアウトはそのままで、更新個所だけを差し替えれば良いようにフレームが組んである。
検索用
動的に検索結果を表示するようなコンテンツで、例えば左側に検索窓、右側に検索結果といった形でフレームが採用されている。
その他
フレームのちょっと変わった使用例に、“WEB転送”や“ホームページ転送”などといったサービスがある。プロバイダーのURLなどを簡単に独自のURLへ変更できるサービスで、独自ドメインを親フレームに割り当てて、そこに既存のURLを呼び込むといったものだ。たとえばこんな風に書くことができる。
<frameset rows="100%,*">
<frame src="http://www.×××.co.jp/~User_Name/index.html" name="main">
</frameset>
こういったソースが記述されたhtmlファイルをたった1ページだけサーバーに置いておけば、簡単に独自ドメインが実現してしまうのが、このサービスの特徴だ。フレームの特性を利用した面白いサービスだが、この方法ではどのページをみてもURLが変わらないといった弊害もでてくる。実はフレームの弊害はこれだけではない、検索エンジン対策を考えた場合、フレームには以下のような問題点がある。
フレームの問題点
email linking への支障
例えばあるサイトで素敵なページを見つけて、それを友人にメールで知らせる場合、そのページの概要とともに当然URLも送るだろう。しかしそのサイトが上記の“WEB転送”サービスを利用していたらどうだろうか? URLはどのページをみても同じで親フレームのままなのだから、メールに書いてあるURLをクリックすれば、当然トップページが出てきてしまう。
「面白いから見て!」と人づてに広まる、いわゆる“口コミ効果”はネットではとても貴重。しかしフレームはその効果をかなりスポイルしてしまう。気に入ったページをブックマークしたはずが、後で見たら違うページだったなんてこともある。親フレームのURLがブックマークされてしまうのが原因だ。
正確なページビューの計測が困難
検索エンジンマーケティングを考えるうえで、ログ分析はとても大切な作業になってくる。ログデータを解析することで、客観的にサイトの弱点や良い点などを把握することが可能になる。検索語などの分析に加えて、ログ解析で得られるページビューやユニークユーザー数はサイトの状態を知るうえで、外すことのできない大切なデータだ。
しかしトップページがナビゲーションとメインにフレームで2分割されたページの場合、ユーザーからサーバーへのリクエストは、親フレームのファイル、ナビゲーションのファイル、メインのファイルと計3ファイルになる。つまりトップページを見ただけで、計3ページビューとカウントされてしまう。カテゴリーによっていくつか親フレームを使い分けている場合など、正確なページビューを把握することはとうてい不可能になってしまう。
フレーム内のページが検索結果にリストされる
フレームで表示されるページはブラウザー上では1つの画面に収まっているが、実際は親フレームがいくつかのページを呼び込んで構成している。検索エンジンは各ページひとつひとつの情報を検索結果にリストするので、ユーザーが用いる検索ワードによっては親フレームではなく、フレーム内のページが単独でリストされる場合もある。
フレームのレイアウトを念頭においてデザインされたページは、メニューのファイル以外に、ナビゲーションやトップページへのリンクなどを設置していないケースがままある。検索したページに何もナビゲーションがなければ、ユーザーはその他のページを見るのを諦めて、次の検索結果へ移ってしまうだろう。
noframesがサマリーに反映してしまう
では、親フレームが検索結果にリストされた場合はどうだろうか? ユーザーがクリックしてくれれば、きちんとナビゲーションとメインのファイルがきちんとレイアウトされたページを見てもらえる。しかし以下のような文章を見たことはないだろうか?
「このページをご覧いただくにはフレーム対応のブラウザが必要です。
申し訳ありませんが、フレーム機能が無いと表示できないページです。
フレームが使用されていますが、お使いのブラウザではサポートされていません」
これは<noframes>に記述された文章だ。<noframes>はフレームに対応していない古いブラウザーの救済タグで、ここに記述した文字を未対応ブラウザーで閲覧した場合に、表示することができる。
現在主要な検索エンジンは検索結果に親フレームがリストされた場合、この<noframes>の記述をサマリーに反映する場合が多い。しかしこれらの文章を見てページの内容を把握することができるだろうか? 内容が把握できなければ、当然クリックにもつながりにくくなってくる。フレームを使用するのであれば、この部分にページの性格を表す文章を記述してページの内容がユーザーに伝えやすくしよう。
フレームを用いたサイトを運営する場合にはこれらの問題を踏まえ、フレームの利点だけではなく、その他の性格をしっかり把握し、きちんとした対応をとることをお勧めする。
(ジェフ・ルート 小杉国太郎/翻訳・編集部 佐々木俊尚)
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