ニュースの読み方 / あなたの知らない検索エンジンの秘密
【あなたの知らない検索エンジンの秘密】グーグル・ダンスを踊ろう
2002年10月28日
gooはどこへ向かうのか?
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筆者のジェフ・ルート(Jeff Root)。イージャパン(株)(http://www.ejapaninc.com/)でチーフSEOスペシャリストとして働く。日本には出たり入ったりで早や10年。北米と中央アメリカでも、SEOの仕事の経験を積んできた。 |
(株)エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)は、貴重な日本独自の検索ポータルであるgooにこれからも注力していくようだね。gooの一連のプレスリリースを注意深く読んでみると、そうした姿勢が浮き彫りになってくる。
まず、最新ニュース記事検索実験サービスはまだ続けられている。実験期間は9月30日までの予定だったが、NTTサイバーコミュニケーション総合研究所とNTT-Xは計画の延長を決めたようだ。サイトにも「『最速NEWS検索』好評につき実験延長中!!」と表示されている。グーグルはこれと同種のニュースサービスを英語で提供しているが、日本語版はまだないんだよね。
第2に、ツールバー“gooスティック”の最新バージョン! ウェブブラウザーに検索エンジンのツールバーを組み込むことは最近、ごく当たり前のこととなった。理由はもちろん、便利だから。いちいち検索エンジンのポータルサイトをブラウザーに表示する必要がない。やらなきゃいけないのは、ブラウザーのツールバーのダイアログにキーワードを打ち込むことだけ。グーグルツールバーが最も普及しているけれど、gooのツールバーにはグーグルにはない強力な武器がある。それは英和/和英辞典が使えることだ。これはとても便利。
3つ目に、子供向けの検索エンジン“キッズgoo”。検索結果に表示されるコンテンツはフィルタリングされていて、有害サイトに不用意にアクセスできないようになっている。さらに“漢字ひらがな変換機能”。これは検索結果やコンテンツに含まれる漢字を、ひらがなにしたりルビをふって表示する機能だ。漢字がまだ十分に読めない子供たちにとってはたいへん便利な機能だと思う。
それから、OCNサーチがgooをデフォルトの検索エンジンとして採用した。
そして最後に、goo.co.jpドメイン問題について、裁判所の判決が出た。gooのプレスリリースは、こう書いてる。「今回の判決が確定すれば、当社サイトと原告サイトが誤認混同される状況が解消され、より快適にご利用いただけるようになることについて大変喜ばしく思っております」
さて、これからgooはどこへ進むのだろう?
NTT-Xの中嶋孝夫社長は最近、日経BPのニュースサイト“Biztech”のインタビューに「当社にとってgooの重要性は今後も変わらないし、これからもマザーポータルであるgooを基軸に各種事業を進めていく」と答えている。そして「(ブロードバンド時代に)求められる検索の機能は、ナローバンド時代とは異なってくる」とコメントしている。gooがどのように検索機能を進化させていくのか、すごく興味深い。見守りたいね。
ライコスのディレクトリーが終了
ライコス(Lycos)が10月31日いっぱいで、ディレクトリーのサービスをやめてしまう。残念だ。でもライコスはとても素晴らしい検索エンジンを持ってるし、今後はオーバーチュアとの提携がうまくいって収益が上がり、頑張って元気でやっていってほしいと思う。
サーチキングがグーグルを訴える
数週間前、サーチキング(SearchKing)という米国の会社が、グーグルのページランクの高いページからのリンクに値段をつけて売っているという話を書いた。10月10日付の『【あなたの知らない検索エンジンの秘密】検索エンジン、3つの希望と1つの嘘』を読んでみてほしい。そのとき報じたように、サーチキングの関連サイトのページランクはその後、そろってダウンしてしまった。
この件で、サーチキングのロバート・マサ(Robert Masa)は、グーグルが意図的に彼のサイトの評価を下げ、金銭的被害を被る結果になったと訴え、民事提訴に踏み切った。ウェブサイトでマサは「リンクに値段をつけて販売するビジネスのPRを始めてから30日も経たないうちに、われわれのページランクはランク4にまで落ちてしまった。グーグルのこの行動は明らかに、インターネットビジネスにおける自由な取引が脅威にさらされていることを示している」と語っている。マサは裁判所に対し、グーグルがこうした行為を行なうことを永遠に禁じることを求めている。
しかし考えてみると、マサのこの要求は、グーグルのロボット“グーグルボット(Googlebot)”に二度と彼のサイトに近づかないように、と求めているのと同じじゃないだろうか? そして、ユーザーを惹きつけるために検索エンジンを惹きつけるというのが検索エンジンマーケティングのゴールになってしまっていいんだろうか?
米国というのは、不思議な国だ。チェーンスモーカーがタバコ会社を「タバコを売ってるせいでわたしが健康を害してしまった」と訴えることができ、同様に太った人がファストフード会社を訴えることができてしまえるのだから。
さて、恒例のSEO教室。今週はイージャパンの大角誠之が、“グーグル・ダンス”というグーグルの不思議な挙動についてお話しする。
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