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【あなたの知らない検索エンジンの秘密】グーグルが成功した理由って?


2002年11月15日

オーバーチュアは自動プログラムを排除

筆者のジェフ・ルート
筆者のジェフ・ルート(Jeff Root)。イージャパン(株)(http://www.ejapaninc.com/)でチーフSEOスペシャリストとして働く。日本には出たり入ったりで早や10年。北米と中央アメリカでも、SEOの仕事の経験を積んできた。

Cluetrain Manifestoという文書の名前を覚えてる? 人々がウェブの商業化に走り、そして多くのマネーがそこに流れ込むようになった責任の一部は、この文書にあったといっていいかもね。文書は95のテーゼで構成されていて、インターネットなる新しいモノが、ビジネスのやり方をすっかり変えてしまったというようなことが書いてある。あとはまやかしのようなこともいっぱい書いてあり、おかげで僕らはバブルを経験するはめになった。バブルはでもはじけて終わり、僕らはもう少し賢くなって、カネの使い方にはもう少し慎重になっている(もちろん、他人のカネの使い道にも)。

ウェブマスターワールドのウェブサイト
Cluetrain Manifestoが置かれているウェブマスターワールドのウェブサイト

さて、英語圏のウェブマスターの間でもっとも有名な掲示板のひとつ、ウェブマスターワールド(webmasterworld)によると、なぜグーグルがこれほどまでに成功したかは、Cluetrainで説明ができるそうだ。

「人間の声で話すには、企業はその社会の関心事を共有しなければならない」
「しかしその前に、まず社会の一員にならなければならない」
「企業は自分自身に、自分たちの企業文化の限界はどこなのかを問わなければならない」
「もし、企業文化の終わりが社会の始まりより早いなら、その企業には市場はない」

オーバーチュアがソフトに離陸

ペイパークリックの広告エンジンを提供しているオーバーチュア(株)は、電話でオーダーを受け付けはじめたようだ。米オーバーチュアは最近、検索結果に入札金額を表示するのをやめてしまったから、日本のオーバーチュアもこの方針に従うことになるんじゃないかな。

目的とするキーフレーズで競争相手に勝つため、いくらの金額で入札する必要があるか。オーバーチュアのユーザーはこの数字を知るために、ログインしなければならなくなった。ログインの方法はここに書いてある。

オーバーチュアがなぜこんな措置を取ったかといえば、“入札自動チェックプログラム”を回避するためじゃないかと言われている。特定のキーフレーズの入札で、自分よりも高い値段がつけられたことを即座に知るため、この手のプログラムを走らせているウェブマスターは少なくない。ペイパークリックの検索結果で表示されるのは上位3位までだから、4位以下にすべり落ちないように常に監視しておく必要があるというわけだ。日本のオーバーチュアもこうしたログインシステムを採用することになると思う。

さて、そんなことよりもっと知りたいのは、日本のヤフー(Yahoo!)にはどの広告エンジンが提携することになるかという問題だね。オーバーチュアか、それともグーグル・アドワーズか。それとも両社が連合するのか。どうなることやら。

さて恒例のSEO教室、今週は大角誠之がグーグルのページランクテクノロジーを解説する。


ページランクテクノロジーの仕組み

イージャパンのSEOスペシャリスト、大角誠之
イージャパンのSEOスペシャリスト、大角誠之

グーグルの最も特徴的なページランク(ページランク)。リンク構造を用いたこの技術により検索エンジンの世界は大きく変わりました。

設立してからわずか2年足らずで、米ヤフーの公式検索エンジンとして採用されることになり、現在日本でもYahoo! JAPAN、エキサイト、BIGLOBE、So-net、@nifty、AOL、DIONなどに採用されています

この技術をごく簡単に説明すると、“ページAからページBへのリンク”を、“AからBへ1票を投じた”こととみなします。グーグルはリンクをたどる際、複雑なアルゴリズムに従ってリンクを分析し、その1票について重要度を測ります。重要なページとみなされたページには、高いページランクが与えられ、検索結果の順位も高くなるという仕組みです。

2000年11月にグーグルは、ツールバーをリリースしました。これをインストールすると、ブラウザーに検索窓と並んでページランクを示すバーが付いてきます。これでページランクをチェックすることができます。

ツールバーでは、ページランクを0〜10までの11段階で表示します。日本語版・英語版のどちらをインストールしても、ページランクのバーは表示されますが、具体的な数値は表示されないので、バーの部分にカーソルをあてます。

日本語版のツールバーの場合、メニューなど全部日本語になっているので分かりやすいのですが、肝心のページランクのバーの部分にカーソルをあてても「ページランクは、Googleにおける重要度を示す指標です」と表示されて、具体的に数値を知ることができません。

英語のツールバーですと、カーソルをあてたときに「PageRank is Google's measure of the importance of this page(8/10)」などと表示され、具体的に数値を知ることができるので英語版のツールバーがお勧めです。

ページランクのバーのとなりにある“ページ情報(日本語版の場合)”“PageInfo(英語版の場合)”をプルダウンし、“リンク元(日本語版の場合)”“Backward Links(英語版の場合)”とあるので、それぞれをクリックすると、グーグルの検索結果のページにジャンプして、表示していたページに対してリンクを貼っているページの一覧が表示されます。

米国などでは以前、被リンクを大量に集めようと、お金を払ってコミュニティーに参加して、参加者同士でお互いにリンクを貼り合う“リンクファーム”が流行しました。しかしこれは今ではスパムとみなされ、インデックスから削除される恐れがあるので注意が必要です。

さて、簡単ではありましたが、ページランクの基本的な仕組みやチェック方法がわかったと思います。実際に調べてみるとページランク3〜4のサイトがほとんどです。では、ページランク10や9、8のサイトはどんなサイトなのでしょうか。

海外でページランク10のサイト

http://www.yahoo.com/
http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep.html
http://dmoz.org/
http://directory.google.com/
http://www.google.com/
http://www.adobe.com/products/acrobat/readstep2.html
http://www.google.com/about.html
http://www.microsoft.com/
http://www.adobe.com/
http://www.usatoday.com/
http://www.sun.com/
http://www.nasa.gov/
http://www.apple.com/
http://www.real.com/
http://www.apple.com/quicktime/download/
http://www.php.net/
http://www.cast.org/bobby/
http://www.firstgov.gov/
http://www.w3.org/
http://mit.edu/
http://java.sun.com/
http://www.macromedia.com/
http://www.nsf.gov/
http://www.energy.gov/
http://www.nature.com/
http://www.inria.fr/
http://www.mac.com/
http://groups.google.com/
http://news.google.com/
http://images.google.com/

海外でページランク9のサイト

http://www.bbc.co.uk/
http://www.msn.com/
http://www.cnet.com/
http://www.zdnet.com/
http://www.ibm.com/us/
http://news.bbc.co.uk/
http://www.cnn.com/
http://www.freefind.com/
http://www.netscape.com/
http://eshop.msn.com/
http://www.usgs.gov/
http://www.sympatico.ca/
http://www.gnu.org/
http://sourceforge.net/
http://www.noaa.gov/
http://www.pbs.org/
http://www.yahooligans.com/
http://www.sportsline.com/
http://www.gamespot.com/
http://maps.yahoo.com/
http://www.lycos.com/
http://www.nih.gov/
http://www.apache.org/
http://www.wunderground.com/
http://www.altavista.com/
http://www.go.com/
http://people.yahoo.com/
http://www.excite.com/
http://www.mapquest.com/
http://www.cdc.gov/

国内でページランク9のサイト

http://www.jp.real.com/
http://www.google.co.jp/

国内でページランク8のサイト

http://dmoz.org/World/Japanese/
http://www.adobe.co.jp
http://www.asahi.com
http://www.mainichi.co.jp/
http://www.yahoo.co.jp/
http://www.apple.co.jp
http://www.macromedia.com/jp/
http://jp.sun.com/
http://www.goo.ne.jp/
http://www.msn.co.jp/home.htm
http://images.google.co.jp
http://www.symantec.com/region/jp/
http://www.trendmicro.co.jp/
http://www.hotwired.co.jp/
http://www.jp.aol.com/
http://www.nifty.com/
http://www.msn.co.jp/home.htm
http://www.ntt.com/
http://www.panasonic.com/
http://www.mainichi.co.jp/
http://www.zdnet.co.jp/
http://japan.cnet.com/
http://www.kantei.go.jp/
http://www.mofa.go.jp/
http://www.mext.go.jp/

国内で、ページランク7のサイトは多く見られたのですが、ページランク10のサイトは見つけることができず、ページランク9や8のサイトも見つけるのはとても大変でした。なぜ国内にはページランク10のサイトがないのでしょうか……。

(ジェフ・ルート 大角誠之/翻訳・編集部 佐々木俊尚)




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