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W-ZERO3 [es]発売、編集部の人間で、だらだら語ってみました


2006年8月3日

編集部ではいまちょっとしたモバイルブームである。まずは私と佐久間(通称:大人買いのサクマ)がVAIO type UのHDDモデルをゲット。技術部の高場もその1ヵ月後に発売された“ゼロスピンドルモデル”を入手している。W-ZERO3 [es]も、ガソリン代の高騰に悩む車好き飯塚が、家族の目を盗みブラックモデルを発売日に購入。技術部の加賀も次の日にはホワイトモデルを持ち運んでいた。

W-ZERO3 [es]とType U
W-ZERO3 [es](下)とVAIO VGN-UX90PS(上)

ちなみに、Mac24担当広田はtype Uの旧機種(VGN-U50)を所有していた。今回の『VGN-UX50』にもかなり引かれていた。W-ZERO3 [es]に関しては「Macとつながらないしなぁ……」と自分に言い聞かせるように語り、ギリギリ踏みとどまった模様。ちなみに広田は『Nokia 702NK II』のユーザーでBluetoothとMac OS X標準の『iSync』でスケジュール情報を同期している。Macintoshユーザー的には「これを上回る使い勝手を期待したいところ」なのだそうだ。

西村は、type Uを使っていた私の姿を評して「オタクがゲームボーイやってるみたい」と語るなど、当初かなりネガティブな反応だったのが、type Uの実機を手渡したところ「意外といいかも」「これはすごい」と10分足らずで、180度異なるリアクションに変わってしまった(彼もオタクだったのだろう)。ちなみに携帯24の橋本は、みんなの流れに逆らって富士通(株)の『LOOX P』を買った。孤高の人である。

Nokia 702NK II
Nokia 702NK II。トップにPIM関連の機能が表示されて、アクセスしやすいという

編集部では、VAIO type Uの短期ロードテストも予定しているが、ここでは、W-ZERO3 [es]の反応をまとめてみよう。



定額だから、ガソリン代が上がっても大丈夫

飯塚はかなりの自動車マニアだが、モバイルものに関してはどちらかというと初心者に近い。最近はガソリン価格が高騰していて、愛車の『RX7』の給油は月1回で200kmぐらいしか走れない日々が続いていて、この状況を打ち破るためにボーダフォンからウィルコムに乗り換えた。

W-ZERO3 [es]でネットに目覚めてしまった飯塚
飯塚はブラックモデルをゲット

[飯塚] もともとこういったいろいろなことができる携帯端末を持ったことがなかったのだけど、ネット上のW-ZERO3コミュニティーなどを見ながら、どういったことができるのかを探しているだけでも楽しい。特に一番使っているのはフリーソフトの『ぽけギコ』(作者:Qta氏)。Pocket PC用の“2ちゃんねるブラウザー”ですが、自分はこんなに2ちゃんねるを見る人だったのか、と再確認してしまうくらい使っているかも。

PHSにすれば通信費が削減できるだろうと考えて、W-ZERO3 [es]購入したものの、結局2ちゃんねるやmixiへの接続で、1日のネット接続時間が5倍近くに増えてしまったので、結局通信費は変わらなくなりそうだという(定額なので上限が決まっているが)。RX7はかなり燃費が悪い(渋滞がひどいとリッター3.5kmしか走らないそう)ので、ガソリン代捻出のためにも通信費の出費はほどほどにしたいところだ。



シビアな評価とはうらはらに、実は相当ハマっている加賀

電話も違和感なく
テンキーを装備したことで、音声通話も違和感なく使えるようになった

技術部の加賀は、“京ぽん2”(WX310K)+“クリエ”(PEG-SJ33)のセットからW-ZERO3への乗り換えをもくろんでいる。もらったコメントは下記の通り。

[加賀] 京ぽん2(WX310K)から乗り換えたのだが、これまでワンボタンでできた操作が、何回かボタンを押したりタップしなければならなくなるなど、操作が繁雑になる点には、微妙にフラストレーションを感じてしまった。携帯電話やPHSが特定の目的に割り切ったことで手にした操作性の高さに気付かされた結果だが、これも、さまざまな可能性を手にした代償と我慢するほかないだろう。いろいろ不満もあるけれど、Windows 95以降Windows系のプログラム開発はしてこなかった筆者に、ひさびさに『Visual Studio 2005』でも買おうかと思わせたのは、このマシンのポテンシャルの高さゆえか。

と多少辛口な面も感じさせるが、端から見ているとかなりはまっているように見える。使い方としては、SSHクライアントをインストールして、外出先からサーバーの管理をしたり、シリアル端末化してスイッチの設定をしたりと、かなりマニアックな使い方をしているようだ。SSHクライアントを使う際に、ATOKの推測変換が邪魔になるのが現在頭を悩ませていることだという。

SSHクライアント
W-ZERO3上で動作するSSHクライアント。不満はあるが、そこそこ使えているそうだ

これから買う人、買う予定がない人

これ以外の編集部の反応としては、小西がCore2 Duoを購入する予定なので、購入を保留。ただし、W-ZERO3 [es]を見せびらかしている飯塚に対して

[小西] そのうち買うつもりだから、うらやましくない

ときっぱりと言い切っていた。type Uを入手したものの“YouTube”を見るためにしか使っていない佐久間からは、

[佐久間] 気になることはなるが、買うかどうかというと微妙。現在使っている京ぽん2と比較すると、推測変換が充実しており、その点に魅力を感じるが、ブラウザー機能に関しては、正直VGAである点にしか違いが見いだせないかも

という回答が返ってきた。W-ZERO3 [es]はソフトを追加してなんぼの部分はあるので、そのへんの手間を掛けたくない人の目にはそう写る部分があるだろう。

nico.
ウィルコムのW-SIMジャケット『nico.』

ちなみに、初代W-ZERO3ユーザーはなぜか編集部にいないのだが、発売日に購入した月刊アスキーの岡本によると

[岡本] うーん、正直うらやましいですね。無線LANオプション(ウィルコムの料金プランのひとつ)にすると、商用のアクセスポイントにもつなげて、都内で生活していると地下鉄とか結構つながる場所が多いので、(無線LANが省略されたのは)残念だけど。サイズに関しては、厚みがあってポケットに入らないのはW-ZERO3と一緒で、結局カバンに入れて持ち運ぶとことになるんで微妙ですね。音声通話用にはW-SIMジャケットの“nico.”(WS005IN)を買ったばかりなんで、買い換えるとこまではいかないっていうのが正直なところです。横向きで使うと、液晶ディスプレーが右に寄るのは慣れるのかなぁ、慣れるんでしょうねぇ……。

……だそうだ。確かに従来機種のW-ZERO3はPDAとしてはよくできていたが、あれをカバンから出して、おもむろに耳に当てて人前で通話するにはちょっと勇気がいる外観であった(慣れの問題のような気もするが)。内蔵のW-SIMカードは差し替え可能なので、1回線の契約で複数の端末で利用できる。岡本は、音声通話用にW-SIMジャケットの“nico.”(WS005IN)を購入したそうだが、通話のたびにカードを入れ替えるのはちょっと煩雑そうなので、これから買うなら1台でまかなえるW-ZERO3 [es]かな、と個人的には思う。

なお、W-ZERO3 [es]のサイズに関しては橋本が、かなりうるさく持論を述べていたが、W-ZERO [es]がハシモトセンサーに引っかかるかどうかは、正直どうでもいい問題に感じたので、ここでは割愛する。


W-ZERO3 [es]の編集部における評価は、おおむね好評と言える。市場での反応に関しても、初代『W-ZERO3』の発売時のように、マニア層が飛びついて“入手すら”困難という状況ではないようだが、慣れ親しんだケータイと親和性の高い外観も相まって、こういったモバイル機器になじみのない層にもじわじわと浸透して行くのではないかと予想される。W-ZERO3 [es]のより突っ込んだ評価は、近日公開予定のレビュー記事(執筆:ヤシマノブユキ氏)で掲載する予定。こちらも参考にしてほしい。

当社取締役の遠藤諭によると、世の中には“挫折産業”と呼ばれるカテゴリーがあるらしい。ダイエットとか英会話とかがそれで、何度チャレンジしても結局身につかない、多くのリピーターによって支えられている産業である。かつてのモバイルもそういう雰囲気があったが、W-ZERO3 [es]みたいな端末が流行ることで、挫折しない“スモコン”(=スモール・コンピュータ)という市場が確立するといいなぁと考える筆者であった。



(編集部 小林久)


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