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【今週の特集】ASCII24総集編 重大ニュースでつづる 2003


2003年12月27日

1〜3月のASCII24で一番読まれた記事たち

今年のとりを飾る27日の【今週の特集】は、2003年のASCII24を総決算! ということで、毎週もっとも読まれた記事をつづりながら、今年1年を振り返る“ASCII24総集編 重大ニュースでつづる 2003”をお届けする。

2003年第1四半期(1〜3月)で最も大きなニュースは、米インテル/インテル(株)がかねてから開発を表明していたノートパソコン向けの新アーキテクチャー“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”が発表され、今年の主流ノートパソコンの方向付けが示されたこと。異例の“インテル公認事前説明会”が記者向けに行なわれたほか、タレントのKONISHIKIさんを招いて赤坂BLITZで大々的な発表会を開催したのも、インテルとしては珍しいド派手なパフォーマンスだった。



液晶ディスプレーが本格的に普及

2003年を振り返る上で、液晶ディスプレーの普及という話題は外せない。デスクトップパソコンとのセットモデルで15インチ液晶ディスプレーの需要が急激に拡大したほか、単体での買い増し/買い替え需要も増えて、売れ筋が17インチクラスにまで広がってきたのも特徴的だ。それにつれて、19インチクラスの新製品も各社が続々投入し、これまで大画面はCRTディスプレーじゃなければ、とこだわっていたユーザーも液晶ディスプレーに高い関心を抱き始めたのが2003年の傾向と言えるだろう。


シャープ、コントラスト比が700:1の19インチ液晶ディスプレー『LL-T19D1-H』を発売


ソニー、手のひらサイズのミニミニノートパソコン
“バイオU”を発表

(株)ソニーの新製品は、ASCII24読者にも特に関心の高いニュースだが、この春に発表された“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”搭載のスリムモバイルノート“バイオノートZ”と、手のひらサイズのミニミニノートパソコン“バイオノートU”は、それまでソニー製品に興味がなかった人にも目を引く斬新なスタイルと機能性を持った製品だ。特にバイオUは、ライバルの減ったミニノートの牽引役として、さらに横(通常のパソコン利用スタイル)だけでなく縦でも使えるインターフェース“4wayマルチコントローラー”の搭載など、独自の工夫を凝らして新たなファンを獲得した。


ソニー、新CPU搭載のバイオノート“バイオノートZ”と“バイオU”を発表(写真はバイオU)


SFファンの憧れ!? 腕時計型電話がついに実現!

2003年第1四半期の携帯電話は、“505i”の発表を控えて、あまり大きな話題は出てこなかった。そんな中で、インターネットでの先行予約が開始早々に規定数に達するという人気ぶりを見せたのが、腕時計型PHS端末“WRISTMO(リストモ)”だ。腕時計に話しかけるようにして通話するというSF系TV番組でお馴染みのスタイルが、一部ファンのハートに火をつけたのか、値段的にも衝動買いが許されるぎりぎりの範囲(標準セットが3万7000円)とあって、注文が殺到したようだ。


NTTドコモ、腕時計型PHS電話機『WRISTOMO』を開発



4〜6月のASCII24で一番読まれた記事たち

“インテルCentrinoモバイル・テクノロジ”以外は大きな話題がなく、静かな滑り出しを見せた第1四半期とはうってかわって、第2四半期(4〜6月)は話題が目白押しだ。まず4月1日に、今年のパソコン周辺機器の主役と言える記録型DVDドライブの大本命、全形式に対応したDVDマルチプラスドライブが(株)日立エルジーデータストレージから発表された。翌週には(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ(NTTドコモ)が“ムーバ505iシリーズ”6機種を発表。その翌週にはインテルがFSB800MHzのHT対応Pentium 4と新チップセットを発表するなど、今年のパソコン/IT業界の主役級の話題が連続して発表された。そして、5月末にソニーが2003年末の目玉商品として、プレイステーション2とHDD&DVDレコーダーを1台に集約した『PSX』を発表し、その後のHDD&DVDレコーダーの普及に弾みがついた。

全部入りの記録型DVDドライブがついに登場

今年、自作派/非自作派あるいはデスクトップ/ノートパソコンの垣根を越えて、あらゆるパソコンユーザーが興味と関心を示した周辺機器が記録型DVDドライブだろう。データ記録、オリジナルDVD作成、etc.……目的はさまざまあれど、CD-R/RWメディアに容量不足を感じ、さらにDVDメディアの低価格化、入手しやすさ、そしてドライブの低価格化があいまって、2003年ついにブレイクしたという状況だ。とはいえ、DVD-R/RW/RAM、DVD+RW/+Rと規格が乱立しているのも事実で、ユーザーは予備知識を持って目的に合うメディア&ドライブを選ばなければならない。このように混沌とした(スタンダードが決まるまでの)時期に重宝されるのが、複数メディアに対応する“マルチドライブ”だ。日立エルジーデータストレージの“DVDマルチプラス”ドライブは、上記のすべてのメディアに書き込み/書き換えが可能な万能モデルで、これ1台あればあらゆる目的のDVDが書き出せることから、秋葉原でも大人気モデルとなった。


日立エルジーデータストレージ、全DVD書き込みフォーマットに対応したDVDドライブ『GSA-4040B』を発表――DVD-RAM/R/RW/+R/+RW&CD-R/RWに対応


FSB800MHz対応Pentium 4とチップセットが登場!

パソコンの頭脳であるCPUは、一定期間、動作クロックの向上を進めると、次のステップとしてFSB(CPUとメモリーなどをつなぐバスクロック)を高速化し、パフォーマンスの強化を図る。今年4月に発表されたPentium 4-3GHzは、1つのCPUで2つの異なる命令を同時に受け付ける“HTテクノロジ”に対応し、FSBを従来の533MHzから800MHzに引き上げた新CPU。同時に、FSB800MHz対応チップセットとして“Intel 875P”が発表された。Intel 875Pチップセットは、HTテクノロジ対応Pentium 4専用に設計されているほか、メモリーもDDR400×2(デュアルチャンネル対応)、シリアルATA、ネットワーク専用の高速バス“CSA(Communication Streaming Architecture)”をサポートするなど、最新技術が詰め込まれている。


インテル、FSBが800MHzのPentium 4-3GHzと875Pチップセットを発表


冬ボーナスを直撃! PSXがセンセーショナルにデビュー

ソニー(株)の副社長兼(株)ソニー・コンピュータエンタテインメントの代表取締役社長の久多良木 健氏は溜めのある独特の口調と自信に満ちた表情で、自説を説得力を持って展開するIT業界のキーパーソンの一人だ。同氏がソニーの事業戦略説明会において、颯爽と覆いを外してセンセーショナルに発表したのが、先ごろ(12月13日に)発売開始された『PSX』だ。単にゲーム機とHDD&DVDレコーダーを融合しただけでなく、価格を10万円以下に抑えて、初めて使っても分かりやすいインターフェースを備えるなど、今までHDD&DVDレコーダーが一部のマニアが使うもの、というイメージを覆して市場を広く開拓しようとする意気込みが強く感じられる戦略的な製品発表だった。


ソニー、『プレイステーション2』とHDD/DVDレコーダーを併せ持つ『PSX』を発表――事業戦略説明会において



7〜9月のASCII24で一番読まれた記事たち

夏のボーナス商戦を踏まえた大型発表の多い第2四半期を終え、夏休みを含む第3四半期は、例年通り製品発表のペースは落ち着いていた。しかし、お盆明けにキヤノンから数多くの読者の注目を集めたデジタルカメラ新製品が飛び出すなど、谷間の時期だけに逆にビックリというニュースもあった。一方、9月になると、秋〜冬商戦に向けた各社の動きが慌しくなってきており、パソコン本体を中心に、さまざまな製品リリースが行われた。

人気一眼レフカメラの“デジタル”版がいよいよ登場

今年の1年を通してデジタルカメラ市場を振り返ると、“レンズ交換式一眼レフタイプがホビーユーザーにも買いやすくなった年”と見れる。8月は商戦と商戦の谷間に当たるため、ビッグサプライズ的な製品発表は少なめなのが通例だが、そんな8月に発表されたのがこの『EOS Kiss Digital』。レンズ交換式の一眼レフタイプといえば、プロ向けの超高級品揃いというのが今までの印象だったが、本機はボディー価格が12万円程度とコンシューマーでも手が出せる価格帯で登場し、大きく注目を集めた。


『EOS Kiss Digital』


ASCII24ユーザーに人気のブランド“ThinkPad”

日本IBMの“ThinkPad”シリーズは、ASCII24ユーザーに人気の高いブランドのひとつ。第2四半期には大きな製品発表こそなかったものの、建築家・黒川紀章氏とThinkPadのデザイン・マネージャー・山崎和彦氏による対談がトップを飾り、製品そのものの話題だけでなく、コンセプト的な話題にも注目が集まるところが興味深い。また、日本IBMによる“サマーキャンプ”が昨年に引き続き今年も開催され、こちらの記事も週間ランキング1位を獲得している。


建築家・黒川紀章氏とThinkPadのデザイン・マネージャー・山崎和彦氏による興味深い対談の模様


秋のパソコン商戦がスタート〜先陣を切るはソニー“バイオ”シリーズ

7〜8月とは打って変わって、9月に入ると秋商戦に向けた動きが徐々にスタートし、製品発表もいよいよ増えてくる。9月第2週に早速トップページビューとなったのは、ソニー秋のデスクトップラインナップ新製品。続く第2位には同じくソニーのノートラインナップ新製品記事が入っており、いよいよ秋商戦がスタートといった印象を強く受ける週となった。9月発表の“バイオ”デスクトップは、ネットワーク経由でビデオ/音楽/TVなどを共有できる『VAIO Media』の強化が進むなど、ホームネットワークとAVの融合をより一層強めてきていた。ソニーに限らず、特にデスクトップパソコンでは、テレビ/ビデオ機能搭載のパソコンはこの秋商戦でも注目の的となった。パソコンを中心としたリビングが普及する時代は近い!?


テレビライクな外観の『バイオV』



10〜12月のASCII24で一番読まれた記事たち

NEC『VF900/7D』。今年の秋〜冬デスクトップの注目機能はなんといってもテレビ/ビデオ機能と記録型DVDだ。主要メーカー製のデスクトップには必ずといってもいいほどこれらを備えたマシンがラインナップに加わっており、しかもそれが普及価格帯の製品となっていたりするのも珍しくない。テレビパソコンはもはやハイエンドユーザーだけに向けたニッチな製品ではなく、多くのユーザーが楽しむものになってきている
2003年も終盤の第4四半期。10〜12月といえば、冬のボーナスを狙った秋冬商戦がホットなシーズンだ。パソコン本体に関しては、前ページでソニーが登場しているとおり、9〜10月ごろに集中して製品発表が行なわれたが、その後、11〜12月にもさらにラインナップの追加を行なうメーカーが多くなっている。今回のランキング集計では対象外となっているが、ASCII24が毎週末に行なっている【今週の特集】でも合計5週にわたって、秋〜冬の新製品を紹介し、いずれもページビューランキングの上位に入ってきている。また、2ページ目で取り上げている『PSX』の発売日が12月13日だったこともあり、この時期には『PSX』関連の記事が多くの注目を集めた。





来年からはFOMA時代が到来するのか!?
505iSとFOMA 900iが発表された第4四半期

2週にわたってページビュートップという高い注目度となったのが、NTTドコモによる505iSシリーズの開発発表。この数年のNTTドコモは、年2回の新製品一斉投入が基本となっており、10月の発表は今年2回目のものとなる。全機種が100万画素以上のデジタルカメラや外部メモリースロットの標準搭載するなど、春の505iよりさらに進んだマルチメディア系機能が特徴だ。そして12月には、NTTドコモの第3世代携帯電話“FOMA”の新シリーズ“900i”の製品発表が行なわれている。505iSシリーズはある意味“完成形”に限りなく迫った携帯電話かもしれないが、それはあくまで“PDCの中では”というお話。従来のFOMA端末よりもさらに進化した“900i”シリーズにより、来年こそはいよいよFOMAのブレイクとなるのか? 第3世代携帯では苦戦しているだけに、今後のNTTドコモの反攻にはしばらく注目しておきたい。


505iSシリーズ記者発表会より。来年はいよいよFOMAが主流になるのか!?


薄型サブノートの先駆け・ソニーが再び!

1997年の初代“バイオノート505”で“薄くて軽いサブノート”という新しいモバイルノートの姿を切り開いたソニー。その後継者たるマシン“バイオノート505エクストリーム”が11月に発表された。B5サイズのボディーで、蓋を閉じたときの厚さは21mm、最薄部は9.7mmという極薄デザイン。“ソニーの技術力とプライドを結集した”製品というだけのことはあって、製品の完成度は非常に高く、凹凸を排除したシンプルで滑らかなフォルムと極薄ボディーとが相まって、非常に「カッコイイ!」という印象を周囲に与える製品に仕上がってきている。このところ、安いA4サイズノートの高い人気に押され、各社とも一時の元気がなくなってきているようにも見えるサブノート市場だが、来年以降はこの“バイオノート505エクストリーム”のような目を見張る製品が他社からも登場してくることを願いたい。


“バイオノート505エクストリーム”





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