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高画質化に関するもうひとつの特徴としては、色再現域の拡大を意図した“4波長バックライト”の採用が挙げられる。RGBに加えて“深紅”に当たる暗い赤の波長を強めることで、色再現域をNTSC比で91%まで拡大。肌色の表現などが向上したという。 発表された製品の画面サイズは、45V型(45インチワイド)から37V、32V、26V型(26インチワイド)まで4種類。45V型と37V型にはフルHD対応の高解像度液晶ディスプレーが採用されており、水平1920×垂直1080画素の解像度を誇る(37V型には1366×768のHD解像度対応の製品もあり)。さらに全機種がHDMI入力端子を1系統備えるほか、パソコンとの接続に使えるDVI-I入力端子も1系統備えている。つまり45V型や37V型の大画面に、1920×1080ドットの高解像度でパソコンの画面を表示できるので、AV機能の充実したリビングルームパソコンを接続して、AVコンテンツや高解像度のゲームを楽しめるというわけだ。予想実売価格はフルHD対応37V型の『LC-37BE1W、BE2W』で43万円前後と高価だが、こんな贅沢してみたい!? またシャープは17日にも、20V型の3波対応液晶TV“AQUOS”『LC-20EX1-S』を発表している。解像度はHDサイズの1366×768画素だが、コントラスト比1200:1、輝度500cd/m2のASV液晶パネルと4波長バックライトを採用。パーソナルユースに適したサイズながらも、AQUOS Bシリーズにも劣らない技術が投入されている。HDMI入力端子やDVI-I入力端子は備えていないが、パソコン接続用にアナログRGB入力端子を備える。価格はオープンプライスで、予想実売価格は14万円前後の模様。
東芝は液晶TVの新ブランド“REGZA”を発表!シャープが自社の強みである液晶ディスプレー自体の改良で、メインストリームも含めた製品全体の高画質化を指向したのに対して、(株)東芝もまた自社の強みである半導体技術を生かした映像処理システムを使い、液晶TV製品全体の高画質化を訴求している。それが21日に発表された液晶TV新製品“REGZA(レグザ)”である。 同社の液晶TVブランドと言えば、フラットパネルディスプレーを強調した“face(フェイス)”が長年使われていたが、液晶TVのブランド自体をfaceからREGZAへと変更することで、ブランドイメージの刷新と独自の映像処理システムによる高画質化をアピールしていく。
REGZAブランドの製品は、2005年9月末に発表されたフルHD対応のハイエンド製品“Z1000”シリーズと、21日に発表された“H1000”“C1000”の3シリーズでラインナップされる。Z1000シリーズは4機種中3機種にフルHD解像度の液晶パネルを採用したほか、全機種に映像処理システム“メタブレイン・プロ”を搭載したことで話題を呼んだ。これは64bit CPUを2基、DDR2メモリー256MBを搭載したシステムボードで、映像処理や電子番組表やユーザーインターフェースの処理、さらに光ブロードバンド放送“4th MEDIA”の映像デコード処理までをこなす。メタブレイン・プロのパワーにより、RGB各8bitの映像信号を内部的に14bitに拡張して処理することで、ノイズを抑えて階調表現の幅を格段に高めた。またシーンごとに映像を解析してガンマ補正を制御する“新ヒストグラム・ダイナミックガンマ”、64色に対して色の濃さや色合い、明るさを制御する“カラーイメージコントロール・プロ”、MPEG-2映像のノイズ除去“新MPEGノイズリダクション”などなどの映像処理機能により、高画質化を実現している。 HD解像度の液晶パネルを採用するH1000シリーズとC1000シリーズは、Z1000シリーズから4th MEDIA関連の機能を省いたバージョンのメタブレイン・プロを搭載する。解像度は劣るものの、ハイエンド製品と変わらない映像処理システムの搭載により、メインストリーム製品でもハイエンド並みの高画質を実現するなど意欲的な製品と言える。 特に160GB HDDを内蔵したH1000シリーズは、HDDレコーダーに相当する機能を備えた異色の液晶TVである。放送中のデジタル放送やアナログ放送をタイムシフト再生する“新・ちょっとタイム”機能を備えるほか、視聴中の連続ドラマをワンボタンで次回以降録画予約する“連ドラ予約”、ニュース番組を随時録画して空いた時間にチェックできる“新・今すぐニュース”など、HDDを生かした独特の機能を多数備えている。また地上デジタルチューナーと地上アナログチューナーを2基内蔵し、裏番組録画や2番組同時表示も可能だ。ただし録画番組をDVDなどに記録する機能はない。HDDを内蔵するデジタルTVとしては他にも、(株)日立製作所の“ハイビジョンプラズマ/液晶 Wooo(ウー)”があるが、HDDによる録画の活用という意味では、H1000シリーズに軍配が上がるのではないだろうか。
ソニー、パナソニックは20〜30インチ級に新製品を投入ワールドワイドの液晶TV市場シェアで、シャープを抜いて1位となったソニー(株)。国内でも7日に、26V型以下の製品群を充実させる新製品“BRAVIA(ブラビア) S2000”シリーズを発表した。 発表された新製品は、26V型の『KDL-26S2000』を筆頭に、23V型『KDL-23S2000』と20V型『KDL-20S2000』の3機種である。価格はいずれもオープンプライス。同社では「薄型TVも一家に1台から1部屋に1台へと需要が拡大する」として、S2000シリーズのコンセプトに、プライベートな空間で使う“プライベートハイビジョン”を掲げている。高画質化回路として、1チップ化された映像処理回路“ブラビアエンジン”を搭載し、色補正や1画面ごとの解析によるコントラスト補正、MPEGノイズ低減などを行なっているという。 搭載する液晶パネル“ソニーパネル”は、解像度こそHDサイズだが、コントラスト比1200:1、画面輝度500cd/m2、上下左右の視野角178度など、ハイエンド製品と劣らないスペックを備えている。デジタルチューナーは3波対応、またHDMI入力端子とパソコン用のアナログRGB入力端子(D-Sub 15ピン)を備えている。予想実売価格は26V型が21万円前後、23V型が18万円前後、20V型が15万円前後と、安価に設定されているのも魅力だ。 なおフルHD対応のハイエンド機“BRAVIA X”シリーズなど、ほかの製品は継続販売されている。
20〜32V型に4製品を投入!
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42V型フルHD対応で、なんと約24万円!? まさに激安のクイックサン『QLA-4201V』 |
フルHD解像度対応で激安価格の液晶TVを発表したのは、(株)クイックサン。同社が3日に発表した液晶TV新製品は、42V型の『QLA-4201V』が価格23万9800円、37V型の『QLA-3701V』に至っては18万9800円と、まさに激安の価格となっている。デジタル放送チューナーは内蔵していないが、フルHD対応の液晶パネルを採用しながら、このサイズでこの価格というのは、大手家電メーカー品ではあり得ない製品だ。
液晶パネルの性能も、視野角が左右178/上下176度、コントラスト比800:1、輝度550cd/m2と上々。アナログ放送チューナーを2系統内蔵するので、メインと子画面での2番組同時表示も行なえる。入力端子類は、D4入力端子とアナログRGB入力端子など。残念ながらHDMI入力端子は備えていない。またパソコン接続時の解像度は、1280×768ドットまでとなっている。「とにかく安くフルHD対応の液晶TVが欲しい!」という人には、うれしい製品の登場と言えよう。
今回紹介したデジタルTV新製品は、シャープのLC-20EX1とクイックサンの2製品以外、すべてがHDMI入力端子(もしくは準ずるDVI入力端子)を備えている。コンテンツ保護規格HDCPをサポートしたデジタル映像伝送規格であるHDMIは、現在あるデジタル放送対応レコーダーだけでなく、今後登場するHD DVDやBlu-rayの再生機でも標準として使われるであろう規格だ。また民生用ビデオカメラでも、ソニーの『HDR-HC3』のように、HDMI出力端子を備える製品も登場してきた。リビングルームに置く旗艦TVはもちろんのこと、パーソナルユースのデジタルTV選びでも、HDMIの有無は重要であると言える。その意味では、20V〜30V前半の比較的低価格な液晶TVにも、HDMI入力端子を備えるものが一気に広がってきたのは喜ばしい。
またパソコンとの接続端子を備える製品も増えてきた。今回取り上げた中では、シャープのAQUOS Bシリーズが全機種、ソニーのBRAVIA S2000シリーズも全機種、またデル、アイ・オー・データ機器、バイ・デザイン、クイックサンなどが、アナログRGB入力端子やDVI入力端子を備えている。大型TVにパソコンをつなぐという使い方は、今までは(日本では)浸透したと言えない状況であった。しかしパソコン側では高画質の映像コンテンツや最新ゲーム機並みのグラフィックスを持つゲームが普及してきており、それを受けるTV側にパソコンとの接続端子が標準搭載されるようになれば、大型TVとパソコンを組み合わせて、パソコン上のコンテンツを楽しむことも珍しいことではなくなるだろう。“大画面はTV、パソコンは12〜19インチ未満の小さな画面”という固定観念は、もう過去のものと言っても過言ではない時代の到来というわけだ。
(編集部 小西利明)
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